WWW といえば,マウスのクリックだけで世界中のさまざまな文書へジャンプできること。これがなければ,はじまらない。
“クリックするとジャンプ!”する語句は,色がついていたり,下線が引いてあったりする。これは,“文字の色が……”なんてやるんじゃなくて,“ここから〜ここまでクリックされたらジャンプ!”とモロに書いてしまうのである。
書き方はこれ。今までよりちょっと複雑なので気をつけて。
<A HREF="...">...</A>
“A”の直後には半角スペースを入れること。それで,ジャンプさせるのには“どこへ?”というのを指定しなきゃならない。それを書くのが“HREF="..."” の部分である。
その "..." にはいるものは URI と呼ばれるもの。URI というのは初耳かもしれないけど,“http://...”なんて書く URL(いわゆるインターネット アドレス)を含むもう少し大きい概念のことである。今のところは,URL やインターネット アドレスと同じだと思って差し支えない。
たとえば,“Yahoo! JAPAN”の URL は“http://www.yahoo.co.jp/”だから,“Yahoo! JAPAN”へジャンプさせるには次のように書く。
<P><A HREF="http://www.yahoo.co.jp/">Yahoo! JAPAN</A> で検索しましょう。</P>
Yahoo! JAPAN で検索しましょう。
見事にジャンプする語句になっている。クリックしてみよう。“Yahoo! JAPAN”のおなじみのトップ・ページが出てくるはず。ただし,ブラウザの“Back”“戻る”で戻ってきてね。
それから,<A HREF="...">...</A> の部分は前後に改行は入らない。
“http://...”と指定してジャンプさせるのはいいけれど,URL を指定するには大きく 2 つの方法がある。
とにかく“http://...”と書いてしまう方法。たとえば,この Academic HTML のトップページの URL を絶対指定するときは,
http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/
になる。
“http://...”とはじめから書かないで,現在の URL を基準に指定する。たとえば,自分のページ群の中でジャンプさせるときにはこの方法を使えば URL を短く書ける。
たとえば,現在の URL が
http://www.netsite.com/~user1/index.htm
のとき,ここを基準にして
http://www.netsite.com/~user1/topic.htm
を指定すれば,
topic.htm
ですんでしまう。
“http://www.netsite.com/~user1/”が省略できた,と考えてもいいだろう。
URL(URI)の相対指定は,指定をすれば,現在の URL(URI)以外を基準とすることもできる。これについては,ずっと後になるけれど,Always with HTML の Section 5 で説明する。
違う文書にジャンプさせるには <A HREF="...">...</A> を使う。HREF="..." にジャンプ先の URI(URL)を指定する。これは,“http://...”と頭から書いても,現在位置を基準にしてもよい。