XHTML には,伝えたい情報を書くことはもちろんだが,それを利用しやすくするための文書情報を記述することもまた重要である。ここでは,そのうち基本的なものを説明する。
meta
要素 meta
要素は,文書に関するさまざまな情報を指定するものである。meta
要素は“内容が空”の要素なので,空要素タグで書く。また,head
要素の内容として,どこにでも,何度でも出現することができる(逆に,body
要素の内容として出現することはできない)。meta
要素には,属性に値を与えることで文書の情報を記述していくが,ここでは,その与え方のうち,1 つを紹介する。
<meta name="
..." content="
..." />
この書式では,name
属性に,与える文書情報の種類,content
属性に,その種類に対する文書情報が与えられる。
name
属性に与える文書情報には,次のようなものがある。
title
author
keywords
,
」で区切って並べる。description
copyright
たとえば,Let's begin XHTML のトップページには,meta
要素を用いて次のような文書情報が記述されている。
<head>
<meta name="title" content="Let's begin XHTML" />
<meta name="copyright" content="Copyright (C) 2002, 2005 Studio HEXANE, Japan" />
<meta name="keywords" content="XHTML, XHTML 1.1, HTML, ホームページ作成, WWW パブリッシング" />
<meta name="description" content="XHTML 1.1 tutorial: XHTML 1.1 チュートリアル,初級編。" />
...中略...<title>Let's begin XHTML -- Introduction</title>
...中略...</head>
このような文書情報の指定は,検索エンジンが入力されたキーワードに対して適合するページを探すときの参考に利用されることがある。
link
要素 link
要素は,主に文書間の関係を示すのに用いられる。これも“内容が空”の要素なので,空要素タグで記述する。また,head
要素の内容として,どこにでも,何度でも出現することができる。ここでは,link
要素のもっとも基本的な使い方を紹介しておく。
<link rel="
関係" href="
URI" />
rel
属性の示す関係にある URI を,href
属性に記述する。
rel
属性に与える“関係”には,次のようなものがある。
next
prev
contens
index
start
glossary
appendix
help
alternate
copyright
stylesheet
たとえば,このページであれば,
lbxh15.htm
)lbxh13.htm
)lbxh01.htm
)./
)であるから,head
要素の内容として,次のように書かれている。
<link rel="next" href="lbxh15.htm" />
<link rel="prev" href="lbxh13.htm" />
<link rel="start" href="lbxh01.htm" />
<link rel="contents" href="./" />
このように記述すると,Opera 7 では,図 14.1 のように,ショートカットが作成される。
さてここで,rel="stylesheet"
は,ファイルとして用意されたスタイルシートを使用するときに使うものである。これについては,Section 16 で改めて説明する。
ところで,この rel
属性は,a
要素にも指定でき,ハイパーリンクで参照する URI が,その文書とどんな関係にあるかを示すことができる。値の使い方は,link
要素の場合と同じである。例を示しておこう。
<p>[<a href="doc07.html" rel="next" accesskey="n">次へ(N)</a>|<a href="doc05.html" rel="prev" accesskey="p">前へ(P)</a>|<a href="./" rel="contents" accesskey="x">目次へ(X)</a>]</p>
このような記述を,必要ならば行い,“利用しやすいページ作り”を心がけていただきたい。なお,この a
要素の rel
属性は,Netscape 6 以降において,ハイパーリンクのホットスポット部分のプロパティを表示させることで確認できる。