参考文献


日本古墳大辞典
大塚初重・小林三郎・熊野正也 編
東京堂出版,1989年発行

少なくとも重要な古墳については網羅されているので、重宝する。等高線図や写真もかなり充実している。

高崎の文化財
高崎市教育委員会 編
高崎市教育委員会,1993年発行

古墳に限らず、高崎市の文化財を紹介したものである。
場所を示す地図付き。

古墳めぐりハンドブック(改定版)
群馬県立歴史博物館友の会 編
群馬県立歴史博物館友の会,1990年発行

実際に見学しに行く場合に有用な情報が載っているので、現地に行ってみようと思う方はぜひ読まれることをお薦めする。
群馬県立歴史博物館以外では、例えば東京国立博物館のショップで入手できると思う。

前方後円墳集成 東北・関東編
近藤義郎 編
山川出版,1994年発行

前方後円墳及び帆立貝形墳や前方後方墳等の前方後円墳と類似の墳形の古墳の情報を網羅的に集めたシリーズの1冊である。
ごく小型のものであっても、前方後円墳であれば場所を特定できる地図付きで載っており、等高線図も充実していて重宝する。
墳丘の現状についても書いてあることが多く、現存するか否か知ることができるが、古墳の状況は常に変動しているので、この本に「墳丘現存」と書いてあっても、行ってみると跡形も無い、ということもしばしばあるので注意。
一方、円墳・方墳や、前方後円墳であるという説はあっても確証がないものについては、大型または重要なものであっても(編年表を除いては)載っていない。

上毛古墳綜覧
(群馬県史蹟名勝天然記念物調査報告書第5輯)
群馬県 編
前橋印刷所,1938年発行

群馬県全域で一斉に行われた、網羅的な調査結果をまとめたもので、所在地・現地の状況・(土地の)所有者・墳丘の形状・出土品(伝承も含む)などの情報が、8000基を超える古墳について書かれている。
群馬県の古墳について何事かを調べる際には、現在でも、この文献が「基点」とされていると言って良いであろう。
古墳についての書籍や、現地の説明パネルで、「古墳綜覧」と明記していなくても、「昭和初期に群馬県で行われた調査によると...」というような言い回しが出てきたら、まず間違いなくこの文献(またはこの文献にまとめられている調査結果の原資料)を参照している。
今では跡形もなくなっていて、出土物も散逸し、この文献が唯一のまともな情報源、という古墳も多い。
但し、この調査で漏れた古墳、調査の後で発見された古墳も数多くある。
また、後で古墳ではないと判明した塚や自然の丘も含まれている(その後の学問の進歩による、誤りの発見もあるが、そもそも、当時としても古墳であることが疑わしいとされていたものであっても、古墳という伝承があれば載せる、という編集方針の本である)ので、その点は注意する必要がある。
群馬県内の大きな図書館なら蔵書になっていることが多いが、古い本なので、特別資料室のような所に置いてある場合がしばしばある。

群馬県の史跡 古墳編
群馬県教育委員会文化財保護課 編
群馬県教育委員会,1995年発行

国・県・市町村により史跡に指定された古墳についての情報が、墳丘などの写真入りで、(若干の例外はあるが)おおむね1基1ページずつ書かれている。場所を示す地図も古墳ごとに載せてある。

史跡 観音山古墳 −保存修理事業報告書− 1981
群馬県教育委員会 編
群馬県教育委員会,1982年発行

整備前の状況と、墳丘や石室を補修し、周囲を史跡公園として整備する過程やそのために行われた工学的な検討を詳しく知ることができる。
ところで、この報告書によると、墳丘上に埴輪の模造品を据え付けたことになっているが、現在では存在しない。
この報告書は、観音山古墳についてのものであるが、その第1章、及び第3章の第2図により、綿貫古墳群のほぼ全貌を知ることができる。

古海原前古墳群発掘概報
大泉町教育委員会 編
大泉町教育委員会,1986年発行

主として古海原前1号墳と2号墳の発掘調査記録である。その他の古海原前古墳群の古墳の分布状況、及び周辺の古墳の概略についても書かれている。

図説 はにわの本
群馬県歴史博物館友の会 編
群馬県歴史博物館友の会,1996年発行

主として群馬県の古墳から出土した埴輪を例にして解説しているが、群馬県にかぎらず埴輪についてのさまざまな知識を豊富な写真や図版により得ることができる。埴輪だけでなく、古墳そのものや、家屋・耕作地などを含む古墳時代の事物について、入門的な知識を全般的に得ることができると思うので、これから古墳を見てみようと思う方は一読をお薦めする。

群馬県の歴史散歩
(新全国歴史散歩シリーズ 10)
群馬県高等学校教育研究会歴史部会 編
山川出版社,1990年発行

古墳にかぎらず、史跡・文化財全般について紹介してある。題名からもわかるように、見学の手引きとしての色彩が強い本である。
冒頭の「発刊によせて」によると、「各地域で教壇に立つ教師が,生徒を導くことを念頭に編集した」ということである。
小型軽量な本にしては、取り上げられている史跡・文化財の量が多い。

本郷的場古墳群
((財)群馬県埋蔵文化財調査事業団調査報告書 第108集)
群馬県教育委員会 編
群馬県教育委員会,1990年発行

榛名町本郷の的場古墳群のうち、群馬用水土地改良事業により失われた4基についての、1969年から1970年にかけて行われた発掘調査の記録が、かなり時間を経過してから発刊されたものである。調査記録の他、周辺の古墳などの遺跡についても、その後の調査も含めて若干の紹介がある。

奥原古墳群
群馬県埋蔵文化財調査事業団 編
群馬県埋蔵文化財調査事業団,1983年発行

榛名町本郷の奥原古墳群(現在では塚中古墳群と呼ばれることが多い)についての、1970年から1971年にかけて行われた発掘調査の記録が発刊されたものである。

三津屋古墳
(吉岡町文化財調査報告書 第7集)
吉岡町教育委員会 編
吉岡町教育委員会,1996年発行

1993年に行われた三津屋古墳の発掘調査の記録である。周辺の古墳と古墳時代の集落一覧表も記載されている。

赤堀地蔵山の古墳 1
(群馬県佐波郡赤堀村文化財調査報告 7)
村松一昭 執筆
赤堀村教育委員会,1978年発行

土地改良事業に伴い、1977年に行われた赤堀村(現在赤堀町)地蔵山古墳群の発掘調査の記録である。

赤堀地蔵山の古墳 2
(群馬県佐波郡赤堀村文化財調査報告 8)
村松一昭 執筆
赤堀村教育委員会,1979年発行

土地改良事業に伴い、1978年に行われた赤堀村(現在赤堀町)地蔵山古墳群の発掘調査の記録である。

群馬県遺跡台帳 I(東毛編)
群馬県教育委員会 編
群馬県教育委員会,1971年発行

2巻のうちの1冊であり、前橋・桐生・伊勢崎・太田・沼田・館林の各市と、勢多郡・北群馬群・利根群・佐波郡・新田郡・山田郡・邑楽郡の町村の分が収められている。
本書の「例言」によると、1970年度、1971年度に群馬県教育委員会から委嘱された各市町村の地区調査員提出の原票に基づいて編集されたものである。
各遺跡の調査時の状況と、将来の見通しが書かれている。

群馬県遺跡台帳 II(西毛編)
群馬県教育委員会 編
群馬県教育委員会,1972年発行

2巻のうちの1冊であり、高崎・渋川・藤岡・富岡・安中の各市と、群馬郡・多野郡・甘楽郡・碓氷群・吾妻群の町村の分が収められている。
本書の「例言」によると、1970年度、1971年度に群馬県教育委員会から委嘱された各市町村の地区調査員提出の原票に基づいて編集されたものである。
各遺跡の調査時の状況と、将来の見通しが書かれている。

佐波郡東村の古墳
尾崎喜左雄,村松一昭 著
群馬県佐波郡東村村誌編纂委員会,1969年発行

1968年に行われた、鶴巻古墳、東村第16号古墳、雷電神社跡古墳の発掘調査記録である。

沼田市史 資料編1 原始古代・中世
沼田市 編
沼田市,1995年発行

沼田市史の、資料編の1冊目であり、その第4章が「古墳時代」である。
沼田市の古墳の全体的な概説の他、いくつかの古墳(群)については調査報告が載っている。

秋塚古墳群 I
(平成2年度土地改良総合整備事業秋塚地区に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書)
沼田市教育委員会 編
沼田市教育委員会,1991年発行

1990年に行われた秋塚古墳群の調査発掘調査記録である。

秋塚古墳群 II
(平成3年度土地改良総合整備事業秋塚地区に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書)
沼田市教育委員会 編
沼田市教育委員会,1992年発行

1991年に行われた秋塚古墳群の調査発掘調査記録である。

邑楽町誌(上)
邑楽町誌編集室 編
邑楽町,1983年発行

歴史編第1章5が「古墳文化」であり、松本古墳群のいくつかの墳丘の測量結果などが掲載されている。

松本23号古墳発掘調査報告書
松岡泰子 執筆・編集
邑楽町教育委員会,1989年発行

松本古墳群23号墳が削平される前に行われた発掘調査の報告書である。
調査の経緯や墳丘・石室・出土物についての記述の他、松本古墳群の他の古墳の位置や周辺の遺跡の位置を示す図も載っている。

簗瀬二子塚古墳・首塚古墳現地説明会資料
安中市教育委員会 編
安中市教育委員会,1997年発行

1997年7月19日から21まで実施された現地説明会の資料である。

清水V遺跡現地説明会資料
安中市教育委員会 編
安中市教育委員会,1997年発行

1997年7月19日から21まで実施された現地説明会の資料である。

全国古墳編年集成
石野博信 編
雄山閣出版,1995年発行

日本全国の古墳について、地域毎に(絶対年代も含めて)編年を試みている。
但し、各地域の担当者間の見解の相違は統一を試みていない。
なお、「上野」の担当は右島和夫氏、徳江秀夫氏、南雲芳昭氏の3氏である。

赤堀村誌(上)
赤堀村誌編纂委員会編
筑井武男,1978年発行

赤堀村(現在赤堀町)の村誌である。そのうち第2章第4節が「古墳時代」である。

山名原口II遺跡
高崎市教育委員会文化振興課埋蔵文化財係 編
高崎市教育委員会,1991年発行

学生寮建設に伴う、山名原口II遺跡の発掘調査記録である。
「遺跡地周辺の地理・歴史的環境」において、この遺跡が含まれる山名古墳群他、付近の遺跡についての概要が書かれている。

鬼石町誌
鬼石町誌編さん委員会 編
鬼石町教育委員会,1984年発行

第2部が歴史編であり、第1章第2節 1 古墳時代の鬼石 に、鬼石町の(編纂時点で判明していた)古墳すべての解説がある。

群馬県史 資料編2
(原始・古代2)
群馬県史編さん委員会 編
群馬県,1986年発行

群馬県史の資料編のうちの1冊である。古墳時代の古墳以外の遺跡についてはこれに書かれている。(古墳については資料編3に書かれている。)

群馬県史 資料編3
群馬県史編さん委員会 編
群馬県,1981年発行

群馬県史の資料編のうち、古墳について書かれている部分である。

松井田町誌
松井田町誌編さん委員会 編
松井田町誌編さん委員会,1985年発行

第2部「歴史編」 第1章「原始から古代へ」の第4節が「古墳時代」である。

図説 群馬県の歴史
西垣晴次 責任編集
河出書房新社,1989年発行

群馬県域の先史時代から近・現代までを扱っている。
なお、古墳の編年については61,62ページの「群馬県主要古墳の分布と編年」(能登健、徳江秀夫)を参照した。

近世行人塚の研究
群馬県立歴史博物館紀要 第14号 p.19
小山友孝 著
群馬県立歴史博物館,1993年発行

江戸時代を中心とした行人塚の調査結果である。
「上毛古墳綜覧」に記載された行人塚についてもまとめられている。

富岡市史 原始・古代・中世編
富岡市史編さん委員会 編
富岡市,1987年発行

「自然編」と合わせて一冊になっている。第3章が「古墳時代」であり、調査結果は「(資料)」として古墳群ごとにまとめられている。

赤堀村峯岸山の古墳 1
− 西野、磯地区土地改良事業に伴う埋葬文化財調査報告 −
群馬県佐波郡赤堀村文化財調査報告 4
村松一昭 執筆
赤堀村教育委員会,1975年発行

峯岸山古墳群の発掘調査報告のうちの1冊である。

赤堀村峯岸山の古墳 2
− 西野、磯地区土地改良事業に伴う埋葬文化財調査報告 −
群馬県佐波郡赤堀村文化財調査報告 5
村松一昭 執筆
赤堀村教育委員会,1976年発行

峯岸山古墳群の発掘調査報告のうちの1冊である。

北橘村誌
北橘村誌編纂委員会 編
石田利治(村長),1975年発行

古墳群ごとに、現状についての記述がある。

北橘村の文化財
改定版
− 北橘村文化財要覧 −
北橘村教育委員会 編
北橘村教育委員会,1992年発行

北橘村の文化財について、国・県・村指定の史跡・重要文化財・天然記念物及びその他若干について、紹介している。

藤岡市遺跡詳細分布調査 平井地区
藤岡市教育委員会 編
藤岡市教育委員会,1984年発行

地区毎に順次発行されている「遺跡詳細分布調査」のうち、平井地区(三ツ木、白石、緑埜、鮎川、西平井、東平井)の分である。

藤岡市遺跡詳細分布調査(II)美土里地区
藤岡市教育委員会 編
藤岡市教育委員会,1983年発行

地区毎に順次発行されている「遺跡詳細分布調査」のうち、美土里地区(上落合、上・中・下大塚、本動堂、篠塚)の分である。

藤岡市遺跡詳細分布調査(V)藤岡地区
藤岡市教育委員会 編
藤岡市教育委員会,1986年発行

地区毎に順次発行されている「遺跡詳細分布調査」のうち、藤岡地区(市の中心部)の分である。

芝宮古墳群(65号墳・81号墳)
− 平成3年度富岡都計道3・4・4号富岡内匠線街路工事に伴う芝宮古墳群の発掘調査報告書 −
富岡市埋蔵文化財発掘調査報告書第15集
富岡市教育委員会 編
富岡市教育委員会,1992年発行

芝宮古墳群のうち、65号墳と81号墳の発掘調査の報告書であるが、「III 古墳群の位置と環境」に他の古墳についても状況がまとめられている。

日本の古代遺跡 16 群馬東部
梅沢重昭 編著
保育社,1987年発行

日本の古代遺跡を地域別に紹介したシリーズのうちの1冊であり、おおむね群馬県の利根川より東を扱っている。

大間々町の文化財
大間々町教育委員会 編
大間々町教育委員会,改定2版 1997年発行(初版は1986年)

大間々町の重要な文化財(指定文化財以外も含む)を紹介している。

天神山古墳外堀・A陪塚
−範囲確認調査−
太田市教育委員会 編
太田市教育委員会,1990年発行

天神山古墳と女体山古墳の保存管理事業の検討のための基礎資料を得るために1990年に行われた調査の報告書である。

群馬県の遺跡 群馬県遺跡調査報告
群馬県教育委員会 群馬県遺跡台帳作成委員会 編
群馬県教育委員会,1963年発行

序によると、遺跡台帳の中から重要項目を抜き出してつくったとのことである。

箕郷町市
箕郷町誌編纂委員会 編
箕郷町教育委員会,1975年発行

古墳については、「歴史篇」の「原始・古代」に出ている。

玉村町の遺跡
−町内遺跡詳細分布調査報告書−
玉村町教育委員会 編
玉村町教育委員会,1992年発行

昭和63年度から平成3年度まで行われた遺跡分布調査の報告書である。

安中市誌
安中市誌編纂委員会 編
安中市誌編纂委員会,1964年発行

古墳及び古墳時代については、「古代」の「古墳時代の文化」に記載されている。





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