font-size 属性で文字の大きさを変えたり,font-family 属性でフォントの種類を変えたりすることは First step CSS で紹介したが,ここでは文字を装飾する属性を見ていこう。
HTML でも太字・斜体などを指定できるが,この font-style 属性 ではフォントのスタイルを指定する。この属性は,すべての要素について適用される。
font-style: (キーワード);
指定できるキーワードは次の 3 つである。
本来“斜体”と“イタリック体”は異なるものであるが,システムによっては,同一とされる場合も多い。
<P STYLE="font-style: oblique">段落全体を“斜体”にして,<EM STYLE="font-style: normal; color: red;">強調は正体で赤</EM>にしました。</P>
段落全体を“斜体”にして,強調は正体で赤にしました。
IE4/5 キーワード oblique と italic はつねに同一になる。
IE3, NN4 oblique はサポートされていない。
先ほどの font-style 属性 に対して,これは文字の太さを指定する。全要素に適用される。
font-weight:(キーワード);
このキーワードは font-style に比べて複雑である。
この数値指定の場合と bolder,lighter による指定はたいへんに複雑なのでここでは簡単な説明にとどめる。
<P STYLE="font-family: Times, serif; font-weight: normal;">Normal weight. <SPAN STYLE="font-weight: bold;">Bold face.</SPAN> <SPAN STYLE="font-weight: 900;">Font-weight is 900: extra bold.</SPAN> <SPAN STYLE="font-weight: 200;">Font-weight is 200: relatively light.</SPAN></P>
Normal weight. Bold face. Font-weight is 900: extra bold. Font-weight is 200: relatively light.
IE3 キーワードの体系が規格と異なる。
和文ではお目にかからないが,欧文では見出しなどで小さな大文字:スモールキャピタル体が用いられることがある。これは高さが 1ex の大文字の書体である。これを指定するのが font-variant 属性である。
font-variant: (キーワード);
キーワードは既定値である normal,スモールキャピタルを指定する small-caps のいずれかである。small-caps が指定された場合,小文字がスモールキャピタルとして表示される。閲覧環境にスモールキャピタルがない場合,正体の大文字を縮小したり,単に大文字としたりする場合がある。
<DIV STYLE="font-family: Times, serif;">
<H2 STYLE="font-variant: small-caps;">Small Capital</H2>
<P>Small capital is used for headings such as above, <EM STYLE="font-variant: small-caps;">emphasize</EM>, and so on.</P>
</DIV>
Small capital is used for headings such as above, emphasize, and so on.
IE3 font-variant 属性はサポートされていない。