参考文献(小説) Up dated 1999.12.23

小説, 小説以外の本, その他

月は無慈悲な夜の女王
ロバート・ハインライン(Robert A. Heinlein)   訳, 1976
ISBN-4150102074 ハヤカワSF文庫
エヴァとは何の関係もないが、レイといえば月を連想するようになって しまった人も多いはず。ストーリーは奴隷・罪人として月へ送られた人たちの子孫が 住民の独立を求めて立ち上がる話。ストーリーとタイトルが関係ないように思えるが これはその中での演説の一節なのだそうな。意味は「月は我々に苦しみを与えるが それは教師としての優しさなのだ」という感じ。

世界の中心で愛を叫んだけもの
THE BEAST THAT SHOUTED LOVE AT THE HEART OF THE WORLD
ハーラン・エリスン(Harlan Ellison) 著  朝倉久志・伊藤典夫 訳, 1979
ISBN-4150103305 ハヤカワSF文庫 エ-4-1 SF330
使っているのはタイトルだけ、というのはわかっているのだが‥‥ 「わけがわからないという点で、本編とそっくり」などという解説もあった。 「世の中がうまくいかないのは、世界の中心とやらから電波が飛んでくるため」 という内容だという解説もあったが、そういうのとはちょっと違う気がする。 じゃあ、どうなのか?と言われると困るのだが

夏への扉
The door into summer
ロバート・ハインライン(Robert A. Heinlein)   訳, 1979
ISBN-4150103453
映画版のタイトルははじめ、このタイトルで製作されていたというのは オタクによく知られている。ストーリーは、いいことがなんにもなくて コールドスリープで未来に行ってみると、それは他人にだまされたせいだった。 「最善を尽くせば、幸せな未来がどこかにある」という話。これから類推するに、 エヴァは最後まで、ハッピーエンドを模索していたことがわかる。 「イヤな気持ち」オンパレードとなってしまったのはなぜだろう。 映画版延期がらみで、ファンにイヤな思いをされたのか? みやむーにふられたのが すべての原因なのか

たったひとつの冴えたやり方
The only neat thing to do. (bookstitle "The starry rift")
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(James Tiptree Jr.) 著  朝倉久志 訳, 1987
ISBN-4150107394 ハヤカワSF文庫 テ-3-2 SF739
エヴァの原作とも言われる、TV東京でプレゼンしたときの企画書に 書かれている、エヴァの最終話タイトル。ストーリーは、冒険好きな少女が その先で、ふとしたことで見つけた未知ウィルスを広めないよう、 自殺してしまう物語。「これで涙しないやつは人間じゃない」と解説がついている くらい、涙ちょちょぎれの作品。これから類推するに、人類が滅亡し、 最後に残った2人(たぶんシンジとレイ。2人では人類は作れない)が リリスに溶け込んで、新しい両性具有の神として生まれ変わるあたりが もともとのストーリーだったんではないか

愛と幻想のファシズム(上下巻)
村上竜 著  講談社 1987
ISBN-406201431-9, 406201432-7
未読。相田ケンスケ・鈴原トウジ・洞木ヒカリの名前の由来となる、 相田・鈴原・洞木というキャラクターがでてくるらしい

アルジャーノンに花束を
Flowers for Algernon
ダニエル・キイス(Daniel Keyes) 著  小尾芙佐 訳, 1989
ISBN-4152033932(改訂版)
映画版のタイトル『まごころを、君に』は、かつてこの小説が(実写)映画化 されたときのタイトルであるそうだ。知的障害者の主人公が脳手術を受けて 天才になり、やがて再び知的障害者に戻っていく、その日記形式小説。 補完され「僕は僕でいていいんだ」と思ったシンジがやっぱり大好きな アスカの首を絞めてしまい、元のシンジに逆戻りしているところは 似てなくもないかも。でも、ストーリーとはあまり関係ない

シンプル・レッド
Simple red (Horror wave)
竹内義和 著, 1998
ISBN-482110623X
どう読んでも庵野監督を思い出してしまうアニメ監督が、アニメ大好きで声優に なった新人声優と真のアニメを作るという話。もちろん作品は頓挫する。 アフレコ場面で SEX を強要する、監禁するなど、これでもかと監督のキチガイさが 色濃く描かれている。まわりのオタクの描写がイマイチなのが難

ハルモニア
篠田節子 著, 1998
ISBN-4838708386
日本テレビ系で1998年夏に放送された同名ドラマの原作。 チェロの音にしか反応しない女性のこころを開き、真の音、ハルモニアを見つける話。 なかなかに面白いのだが、エヴァSSではさすがにないようだ。主人公の男は 30代らしいし、女性も20代で少女とはとても言えない。が、主治医の女医は やっぱりリツコさんそっくりである
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