Section 8 : 色の設定

 属性には,「色」を設定するものが多くある(e.g. COLOR,BGCOLOR)。この色の設定のしかたをまず身につけよう。
 色の指定方法は2つあり,

となっている。それぞれ紹介していこう。


色名による指定

 これは,属性に与える値にズバリ色の名前を入れるのであるが,その色の名前をブラウザが解釈してくれるかが大問題である。W3C は HTML 3.2 の定義の中で,16色をあげている。とりあえずそれらについて <FONT COLOR="(色名)"> を指定した例(→Section 9)をあげておこう。

AquaBlack BlueFuchsia GrayGreen LimeMaroon
NavyOlive PurpleRed SilverTeal WhiteYellow

 ただし,これらの色名の解釈はブラウザによって異なるかもしれない。また,これら以外にも色名はたくさんあるが,それがブラウザ間で互換性がないかもしれない。


16進数による指定

 16進数で指定するときは先頭に "#" をつけて色を指定する。通常6桁で,「赤の要素」「緑の要素」「青の要素」を2桁ずつ並べて記述する。いわゆる「RGB」というやつである。
 この方法だと要素ごとに 256段階,あわせて 2563=16,777,216色 を表現できるが,相手方の表示性能によっては 256色,65,536色だけ表現される。だから,システムによっては,ちょっとくらい違う色は同じ色として表示されることもある。逆に,自分のシステムで同じ色に見えるからと異なった記述をしておくと,1677万色の環境で微妙に違った色として見られることもある。
 この方法で色を指定してみよう。かっこ内はそれぞれ(赤の要素の強さ,緑の要素の強さ,青の要素の強さ)を表している。

#000000
(0,0,0)
#0000FF
(0,0,255)
#00FF00
(0,255,0)
#00FFFF
(0,255,255)
#FF0000
(255,0,0)
#FF00FF
(255,0,255)
#FFFF00
(255,255,0)
#FFFFFF
(255,255,255)
#990000
(153,0,0)
#009900
(0,153,0)
#000099
(0,0,153)
#999999
(153,153,153)
#FF99CC
(255,153,204)
#FF9999
(255,153,153)
#FF9966
(255,153,102)
#FF9933
(255,153,51)

同様にさまざまな色を指定できる。各要素を 00,33,66,99,CC,FF の6段階で記述してできる 216色は Windows,MacOS に共通の色で,ほぼ間違いなくその色で表示される。例にあげたものはすべてそれに含まれる。


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