フォントについては Section 4 でもふれたのだが,ここでは <FONT> を用いて文字の大きさ,色,書体を指定する方法を紹介しよう。
<FONT> は「ここから〜ここまで」,すなわち,<FONT>〜</FONT> の構造をとる。この中で文字に <FONT> で設定した属性が反映される。前後で,改行などはなされない。
SIZE=... | フォントの大きさを指定する。絶対指定,相対指定がある。 |
COLOR="..." | フォントの色を指定する。16進法による指定,色名による指定がある。 |
フォントの大きさは,1〜7 の数字で直接指定する絶対指定と,現在の大きさを基準としてプラスマイナスで指定する相対指定がある。
絶対指定では,数字が大きいほど大きい文字になる。<Hn> と逆になるので注意されたい。
相対指定では,SIZE="+n" で,現在より nまわり大きく,SIZE="-n" で現在より nまわり小さくなる。<BIG>,<SMALL> と同じ考え方である。
例をあげてみよう。
<FONT SIZE=1>もっとも小さいサイズ,1です。</FONT><BR> <FONT SIZE=4>4の大きさです。</FONT><BR> <FONT SIZE=7>最大のサイズ,7です。</FONT><BR> 相対指定を行います。これが標準です。<FONT SIZE="+1">ひとまわり大きく,</FONT>そして,<FONT SIZE="-1">ひとまわり小さくします。</FONT><BR> <FONT SIZE="+2">ふたまわり大きくしました。</FONT> |
出力は,
もっとも小さいサイズ,1です。 4の大きさです。 最大のサイズ,7です。 相対指定を行います。これが標準です。ひとまわり大きく,そして,ひとまわり小さくします。 ふたまわり大きくしました。 |
文字の大きさは,大きすぎも,小さすぎもよろしくない。よーく考えて,効果的に使おう。
フォントの色は Section 8 で示した方法で設定する。
ここで気をつけなければならないのは,読みにくい色にしないということはもちろん,<A HREF="...">〜</A> で囲まれた文字の色と似た色にしないということ。おまけに下線など引いたら見ている人をいたずらに混乱させるだけである。
このほかに,Internet Explorer 2.0 以降,Netscape Communicator 4.0 では FACE 属性でフォントの種類を指定できる。ただし,フォントの種類はシステムに大きく依存するものであるから,環境が固定されている状況(イントラネットなど)でのブラウズを想定しない限り,使わないほうが無難といえる。
このようにフォントの属性を指定するわけだが,2つ以上の属性をいっぺんに指定しても構わない。たとえば,サイズをひとまわり大きくして赤色にするということもできる。
<FONT> については Let's try HTML の Section 3,Section 4 も併せて参考にされたい。