Section 5 では,パラグラフと見出しを説明した。ここでは,このような“文書中の大きな単位”のひとつとして,項目を連ねていく“箇条書き”を説明する。
ul
要素 項目を列挙する,順序なし箇条書きは,ul
要素で表す。
<ul>
...</ul>
ul
要素は,その範囲がひとまとまりの箇条書きであることを示す。箇条書きはいくつかの項目からなり,その項目は,ul
要素の内容として li
要素を入れ子にして書く。
<li>
...</li>
したがって,順序のない箇条書きは次のように書かれる。
<ul>
...
<li></li>
...
<li></li>
...</ul>
ul
要素は,その内容に li
要素のみを書くことができる。ただし,項目がひとつもないのはいけない。li
要素は,内容としてテキストなどを含むことができる。見出しやパラグラフは,ul
要素を内容としてはならない。
箇条書きの例をご覧いただこう。
<h3>Academic HTML 4.0 の CSS1 チュートリアル</h3>
<ul>
<li><a href="http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/fscs/">First step CSS</a></li>
<li><a href="http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/sfcs/">Step forward CSS</a></li>
<li><a href="http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/tocs/">Take off with CSS</a></li>
</ul>
上の例は,3 つの項目のある箇条書きである。参考までに,お手元の環境では次のように出力される。
ol
要素 ul
要素に対して,順序のある箇条書きは ol
要素で表す。
<ol>
...</ol>
これは,項目に順序があることを除いては,ul
要素と同じである。項目も li
要素で示す。順序あり箇条書きは,次のように書かれることになる。
<ol>
...
<li></li>
...
<li></li>
...</ol>
順序あり箇条書きの例をご覧いただこう。
<ol>
<li>本郷三丁目から営団丸ノ内線で赤坂見附へ</li>
<li>営団銀座線に乗り換え,渋谷へ</li>
<li>京王井の頭線に乗り換え,久我山下車</li>
</ol>
参考に,お手元の環境での出力をご覧いただこう。
dl
要素 もうひとつの箇条書きは,辞書のように“見出し”と“説明”のようになっているものである。定義リストとも呼ばれる。これは,dl
要素で表す。
<dl>
...</dl>
これも,ひとまとまりの箇条書きを表しており,その中に項目をあげていく。項目には dt
要素(見出し)と dd
要素(説明)の 2 種類がある。
<dt>
...</dt>
...
<dd></dd>
dl
要素の内容は,dt
要素および dd
要素のみである。項目がひとつもないのはいけない。dt
要素および dd
要素には,テキストなどを含むことができる。見出しつき箇条書きは,見出しやパラグラフの内容にはなれない。
見出しつき箇条書きは,一般に次のような形になる。
<dl>
...
<dt></dt>
...
<dd></dd>
...
<dt></dt>
...
<dd></dd>
...</dl>
dt
要素と dd
要素は,必ずしも交互に出現する必要はないが,見出しつき箇条書きは上記のような形式がほとんどだろう。
最後に,見出しつき箇条書きの例を示しておこう。
<dl>
<dt>RISC</dt>
<dd>単純な命令セットを持つマイクロプロセッサの総称。</dd>
<dt>CISC</dt>
<dd>複雑な命令セットを持つマイクロプロセッサの総称。</dd>
</dl>
これも,参考に,お手元の環境での出力をご覧いただこう。