音律実験

last revised on 95/09/12.

音律周波数表を参照のこと。


平均律

現在一般的に使われている音律。各音程の比を一定にとったもの。


I

V

IV

Im


古典音律

ピタゴラス律

5度音程(周波数比3/2)を基本にして各音程を求める。 Cから5度を上にG,D,Aと、下にF,Bと上はG#まで、下はEbまでとる。これを円状に描いた物を5度円という。 G#とEbの比は5度とはならずわずかに狭くなる。この差をピタゴラス・コンマという。 これは比にして(3/2)^12 / 2^7 = 531441/524288となる。 3度が純正にならない。


I

V

IV

Im


純正律

5度と3度(周波数比5/4)を基本にして各音程を求める。 5度、3度をとる順番によって幾つか種類がある。 全音が2種類(大全音(9/8)、小全音(10/9))できる。 3度を純正にとることができる。 ピタゴラス律の3度と純正律の3度の差(5/4:81/64 = 81/80)をシントニック・コンマという。

5-3純正律



I

V

IV

Im


中全音律(アロンのミーントーン)

ピタゴラス律の3度を純正になるように5度を狭めて5度円を作る。 5度円上、CとEは4つ離れているので、シントニック・コンマを4で割った分だけ狭い(対数計算なので-1/4乗)5度を用いる。 こうしてできた全音は中全音と呼ばれる。 G#とEbの5度はこの狭い5度とはならない。この差をwolfという。

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