二子塚古墳(簗瀬)

ふたごづかこふん(やなせ)



所在地:群馬県安中市簗瀬
形式:前方後円墳
大きさ:墳長76.6m,前方部幅52m,前方部高さ7m,後円部径50m,後円部高さ7m[1];全長140m,墳丘長80m,前方部幅56m,後円部径52m,墳丘高7m[3]
築造年代:6世紀前半[1]

主体部は後円部にある輝石安山岩乱石積みの両袖型横穴式石室[1]であり、南側に開口しているのだが、ここにある写真を撮影しに行った時には塞いだ上にシートがかぶせてあって袖部分がわずかに見える程度であった。(機会があればもう一度撮影しなおしたいと考えている。)
追記:1997年7月19日に説明会で伺った話では、内部が赤色に塗られているのだが、その変質を防止するために塞いだそうである。

1990年代後半の数次にわたる発掘調査により、葺石や埴輪列などの状態が明らかになりつつある。
土地所有者の私宅の庭にある。(ここにある写真は、許可を得て庭に入らせていただいて撮影した。)
1997年7月の時点ではまだ県や市による史跡指定は受けていないが、将来指定されるものと思われる。



北西から見た墳丘
南東から見た墳丘
画面右側に青く写っているのが石室入口にかぶせられたシートであるが、その両側に接して白く見えるのが石室の袖部分であり、さらにその両側に白く見えるのは崩れ止めの土嚢である。
後円部から見た前方部
前方部から見た後円部




以下は、1997年7月19日の安中市教育委員会による現地説明会の時に撮影させていただいたものである。

前方部南西側張出部の発掘調査状況
周堀中にあるが、島でも外堤と墳丘をつなぐ橋でもなく、前方部だけに接続していたらしい[2]。かなり広い張出部である。
前方部頂の発掘調査状況
前方部の最高点付近にも葺石があることが発見された[2]。
くびれ部北側の発掘調査状況
くびれ部基壇面に円筒埴輪列がある。また、葺石が人の肩幅ぐらいの間隔で並べかたが異なることがわかった[2]。



以下は、1997年7月19日の安中市教育委員会による現地説明会の時に、出土物の所有者である小森谷さんに許可していただいて撮影させていただいたものである。

出土物−玉類,鉄鏃,石製模造物等
出土物−土器,鎧片,塗料等



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文献

[1]日本古墳大辞典
[2]簗瀬二子塚古墳・首塚古墳現地説明会資料