首塚(簗瀬)

くびづか(やなせ)



所在地:群馬県安中市簗瀬
形式:円墳
大きさ:径21.2m(70尺),高さ3.9m(13尺)[1]

名称は、正確には「(簗瀬)八幡平の首塚」である。これは、古墳としての名称というよりは、古墳を利用して造られた塚の名称である。(「首塚」として知られるようになる前の、古墳としての固有の名称は私が調べた範囲では無かった。文献[1]の番号では原市町の第12号であるので、「原市(町)12号墳」と呼ばれることがある。)
多数の頭骨を埋めた「首塚」が古墳の石室の外側に造られていた。(1931年発見、1952年調査。)[2]
これらの骨は、1783年の火山灰がその上を覆っていること、頭骨のみで他の骨が無いこと、刺創があることなどから、戦国時代の戦死者の骨を江戸時代に古墳を利用して改葬したと推定される[2]。
1997年の発掘で、墳丘南側から建武4年(1337年)の年号があるものを含む板碑列が発見されたが、「首塚」との関係はまだ不明であるとのことである[3]。
1959年に安中市指定史跡となった。



南東から見た墳丘




以下は、1997年7月19日の安中市教育委員会による現地説明会の時に撮影させていただいたものである。

南から見た中世遺構発掘状況



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文献

[1]上毛古墳綜覧
[2]現地の安中市教育委員会による説明パネル
[3]簗瀬二子塚古墳・首塚古墳現地説明会資料