山ノ上古墳(山名)

やまのうえこふん(やまな)



所在地:群馬県高崎市山名町
形式:円墳(山寄せ)
大きさ:墳径15m[1]
築造年代:7世紀前半(形式からの推定)[1],681年(碑文の「辛己(巳)歳」より)[2],[3]

山寄せ円墳の好例。
「山ノ上碑」は墓誌であるといわれている。「山ノ上碑」は、現在では保護のために小屋の中に納められている。現地にある文部省・群馬県教育委員会・高崎市教育委員会の説明パネルによると、

辛己歳集月三日記
佐野三家定賜健守命孫黒売刀自此
新川臣児斯多々弥足尼孫大児臣娶生児
長利僧母為記定文也 放光寺僧

と記してあるそうである。
この「放光寺」は、前橋市総社町にある「山王廃寺」のことであると言われている。
なお、「辛己」は「辛巳」のことであると言われている。

●見学するには...
「高崎自然歩道」のうちの「石碑の路」の途中にある。上信電鉄の山名駅からこの道を通って徒歩で行ける。近くまで自動車で行くことも可能だが、見学するには、かなり長い石段を徒歩でのぼらなければならない。「石碑の路」の途中には、他に山名八幡宮・山名城址・根小屋城址・金井沢碑などの史跡があるのでいっしょに見学するのも良い。



南から見た全景

羨道から見た玄室

玄室に設けられた馬頭観音像(この像は中世のもの)

羨道から見た外

北東から見た背部

付属碑文(山ノ上碑)

石段の下から石室の中まで(スチル写真をMPEG形式の動画としてまとめたもの)



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文献

[1]日本古墳大辞典
[2]高崎の文化財
[3]古墳めぐりハンドブック