古墳の実物を見たいと思ったら


これを見て興味がわいた方は、実物をごらんになることをお勧めします。ただし、民家の庭や施設の中にあるなど、無断では見学できない古墳もあるのでご注意ください。

古墳の状態は、一定ではありません。特に、見学者のための整備がなされていない、放置状態のものは、たいてい墳丘の上が林のようになっているので、季節によってずいぶん変化して見えるものです。(一般的に言って、墳丘上に落葉樹の林ができていたり、丈の高い草が生い茂っていたりする場合には、冬から早春にかけての方が墳丘が見えやすいと思います。史跡として整備されていて、芝生のようにしてある場合や、常緑樹林の林ができている場合は、いつ行ってもさほど変わりません。)
また、開発その他の理由により改変されたり、史跡として調査・整備されたりして、状態が大きく変わることもあります。現地に行っても、ここにある写真と同じように見えるとは限りませんのでご注意ください。

今まで古墳の見学に行ったことがあまり無い方は、いきなり現地に行っても、ただ「丘」があるだけでおもしろくないと感じてしまうかもしれませんから、まず、「古墳が近くにある博物館」の見学に行って、ついでに古墳も見に行く、ということから始めてはいかがてしょうか。このような目的にあう博物館・資料館としては、例えば次のようなところがあります。

群馬県立歴史博物館(群馬県高崎市岩鼻町239)
  綿貫古墳群の南、「群馬の森」の中にあります。
  綿貫古墳群に限らず、県内の多くの古墳からの出土品が展示されています。
  古墳時代以外の展示も豊富です。

観音塚考古資料館(群馬県高崎市八幡町800−144)
  八幡古墳群の中にあり、観音塚古墳などの古墳からの出土品が展示されています。
  庭には、付近から移設した小さな円墳があります。

総社資料館(群馬県前橋市総社町総社1500)
  総社古墳群の中にあり、古い酒蔵を利用して作られています。
  旧石器時代から、近代に至るまでの出土品や民俗資料などが展示されています。

見学前に、その古墳の発掘記録などの文献を読む、というようなおおげさなことはしないまでも、なんらかのガイドブックのようなものは読んでおいた方が有意義な見学ができると思います。
また、一般的な地図に出ているような有名なものでない場合、場所がわかりやすく書いてある本が必要になるでしょう。
このような目的に対して役に立つ本は、いくつか出版されています。例えば次のようなものがあります。(但し、[1],[2]は一般の書店では入手しにくいかもしれません。)

[1]古墳めぐりハンドブック
[2]群馬県の史跡 古墳編
[3]群馬県の歴史散歩

国や自治体の史跡に指定されているものの場合、現地に説明パネルがあることが多いので、実際に見学しに行った場合には、そういったものが無いか付近を探してみると良いでしょう。



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