中級 HTML チュートリアルの最後に,今まで扱う機会がなかった重要な記述を紹介しておこう。
「クリックするとメールソフトが起動」はジャンプと同じ要領で記述する。
<A HREF="mailto:(メールアドレス)">〜</A> |
たとえば次のように使用する。
ご意見がございましたら,<A HREF="mailto:someone@netsite.or.jp">メール</A>にてお寄せください。 |
文書中にメールアドレス記述したり,署名したりするには
<ADDRESS>〜</ADDRESS> |
を使う。これはおもに斜体を実現手段とする。
情報の匿名による発信は望ましくない。少なくとも名前またはメールアドレスを付記しておくべきであろう。無責任な情報の垂れ流しは,無用な混乱を生む。
将来のページ拡張のためや,自分でソース(原稿)を見て分かりやすくするための注釈を設けるのにコメントアウトが有効である。コメントアウトは,ひとつのタグのような形で書かれる。
<!-- 〜 --> |
この「タグ」の内側に書かれたものは,表示の際無視される。
このように文章が続いていて,<!-- コメントアウト -->コメントは表示されません。 |
上の例は,
このように文章が続いていて,コメントは表示されません。 |
のように表示される。コメントアウトの中にハイフンを続けて2つ "--" のように書くと,ブラウザが誤認する可能性があるので避けよう。
今までソース(原稿)中の半角スペースと改行については別段詳しく触れなかった。文書中,<PRE> 内など以外では改行は半角スペースに置き換えられる。英文では単語間で改行するからそれでいいのだが,和文ではそうはいかない。空白がスカスカ空いていると変である。
だが,タグ中の改行は半角スペースに置き換わらない。たとえば,
<A HREF="...">LINK</A> |
の改行は完全に無視される。
このような改行の扱いで気をつけなければならないのは画像にリンクを張る場合である。次の例を比べてほしい。
<A HREF="./"><IMG SRC="go_index.gif" BORDER=0></A><BR> <A HREF="./"><IMG SRC="go_index.gif" BORDER=0> </A> |
これを改行も含めてそのまま出力させると,
![]() ![]() |
となる。下の画像の右側に注目してほしい。Netscape では,下線の引かれた半角スペースが表示されることがある。これは見栄えがしないので,上の例のように <A HREF="...">〜</A> を1行で一気に書くことをおすすめする。
今までたくさんの記述を紹介してきたが,このほかにもフレーム化,プラグイン/オブジェクトの挿入,さらに Java で記述した小プログラム(アプレット)の実行など,扱うべきものはまだまだある。これは,WWW が日々進化していることの証拠でもある。
とはいえ,今まで紹介してきた HTML でも情報の発信には十分実用にたえうる。あとは,あなたの腕に,そして伝えたい情報にかかっているのである。