HTML を書いていると長さを指定する場面にちょくちょく出くわす。ピクセルという単位で数字を入れることもあれば,パーセントで指定することもある。
属性を詳細に指定する場合に,ピクセル単位でのみ指定するもの,ピクセルまたはパーセントのいずれでも指定できるもの,長さを比例配分するものなどさまざまである。
ピクセルはモニタの解像度の最小単位。だから 1cm あたりのピクセル数は,モニタの解像度によって変わってくる。画像の大きさを正確に指定するときなどは便利。
表示する長さを百分率で指定する。何を基準にするかは属性によって異なる。たとえば,表組での幅を“80%”とすれば表示領域に対して 8 割の幅を持つ表が描かれる。
フレームを分割する際に,たとえば上下を“25%, 75%”に割る場合は 1:3 の割合に分割するとしても同じである。この場合の書式はアスタリスク「*」をつけて,
<FRAMESET ROWS="1*,3*">....</FRAMESET>
とする。「*」の前につける数字は整数値。比例配分は一定の比率で割るものだから,まずピクセルで確保しておいてその残りを一定の比率で分割するのに適している。
<FRAMESET COLS="2*,250,3*">....</FRAMESET>
これは中央に 250 ピクセルの領域を確保したあとで,右側を左側の 1.5 倍になるように分割する。
表組においてセル幅を指定するときには“0*”(ゼロ・アスタリスク)を使うこともある。これは“セルに必要な最低幅”を確保するものである。セル幅についてはあとで詳しく解説することにしよう。