ここでは，今までの表組のまとめとして，実世界の表としてよく目にする統計表を作ってみよう。
ここで作るのは，中国・四国地方の県勢データの統計である。
| 地方 | 県名 | 県庁所在地 | 面積 [km²] |
人口 [万人] | 人口密度 [人／km²] | 人口増加率 [%] |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中国 | 鳥取 | 鳥取 | 3,507 | 62 | 175 | -0.1 |
| 岡山 | 岡山 | 7,008 | 195 | 274 | 1.3 | |
| 島根 | 松江 | 6,707 | 77 | 115 | -1.2 | |
| 広島 | 広島 | 8,475 | 287 | 340 | 1.1 | |
| 山口 | 山口 | 6,110 | 155 | 255 | -1.1 | |
| 四国 | 香川 | 高松 | 1,861 | 103 | 548 | 0.4 |
| 徳島 | 徳島 | 4,144 | 84 | 201 | 0.1 | |
| 愛媛 | 松山 | 5,676 | 152 | 265 | -0.5 | |
| 高知 | 高知 | 7,104 | 82 | 115 | -1.0 |
まず，表の定義である。罫線は列・行グループのみに引くことにして，
<TABLE BORDER RULES="groups" CELLSPACING="1" CELLPADDING="3" SUMMARY="中国・四国地方の基本県勢データ。">
<CAPTION>中国・四国地方の県勢データ（<CITE>Imidas 98</CITE> より）</CAPTION>
次に，列グループと列ごとの書式を定義する。数値が入るセルは右寄せや小数点揃えを指定しておく。
<COLGROUP></COLGROUP>
<COLGROUP SPAN="2" ALIGN="center"></COLGROUP>
<COLGROUP ALIGN="right"></COLGROUP>
<COLGROUP ALIGN="right"><COL SPAN="2"><COL ALIGN="char" CHAR="."></COLGROUP>
続いて，ヘッダグループである。
<THEAD>
<TR>
<TH>地方</TH><TH>県名</TH><TH>県庁所在地</TH>
<TH ALIGN="center">面積<BR>[km²]</TH>
<TH ALIGN="center">人口<BR>[万人]</TH><TH ALIGN="center">人口密度<BR>[人／km²]</TH><TH ALIGN="center">人口増加率<BR>[%]</TH>
</TR>
地方ごとに別の行グループに入れるとして，次に書くのは中国地方のグループである。“中国”の見出しセルは縦に 5 つのセルをつないでいる。2 行め以降は 2 列めから書いていくことに注意しよう。
<TBODY>
<TR>
<TH ROWSPAN="5">中国</TH>
<TD>鳥取</TD><TD>鳥取</TD>
<TD>3,507</TD>
<TD>62</TD><TD>175</TD><TD>-0.1</TD>
</TR>
<TR>
<TD>岡山</TD><TD>岡山</TD>
......
</TR>
<TR>
<TD>島根</TD><TD>松江</TD>
......
</TR>
<TR>
<TD>広島</TD><TD>広島</TD>
......
</TR>
<TR>
<TD>山口</TD><TD>山口</TD>
......
</TR>
2 つめの行グループは四国地方である。“四国”の見出しセルは，四国には 4 県があるから 4 つ縦につなぐ。あとは同様にしてデータを入力していく。
<TBODY>
<TR>
<TH ROWSPAN="4">四国</TH>
<TD>香川</TD><TD>高松</TD>
......
</TR>
<TR>
......
</TR>
<TR>
......
</TR>
<TR>
......
</TR>
</TABLE>
このようにしてできたのが冒頭の表である。HTML は，実世界の表を的確に表現できる。