'**'とは、大きな修正があることを示す


**リリス前

24話ラスト付近からのリピート
〔・タイミング・BGM異なる
 ・修正のポイントは24話はシンジの主観であったのに対し
  こちらでは客観的に
 ・ミサトらのセリフをアドリブで入れても?
  ただし、強力なATフィールドにより何もモニターできてません〕

カヲルを右手でつかんでいる初号機
カヲルのアップ
カヲル:さぁ僕を消してくれ
    そうしなければ、君らが消えることになる
    滅びのときをまぬがれて、未来を与えられる生命体は
    ひとつしか選ばれないんだ

やや引いて
再びアップ
カヲル:そして君は、死すべき存在ではない

ふと視線を感じるカヲル
(「そうだろう」と同意を求めるように)目線を上げる
宙に浮いているレイ。「そうね」という感じの顔でシンジを見つめる
微笑むカヲル

動かなくなった弐号機のインサート

カヲル:君達には未来が必要だ

力が少し入る初号機の右腕
カヲル:ありがとう。君に会えてうれしかったよ


**発令所

正面モニタにシンジのモニタから見える映像
LCLに落ちる首

 碇 :冬月、後を頼む
冬 月:碇...

顔を寄せ、なにごとかを話している

(以下アングルは碇達よりも下のフロアから見上げる形)
茫然として正面モニタを見つめるオペレータたち
 碇 :わかった。ではあの時間に

立ち上がり、ゲンドウのほうを振り返るマヤ
伊 吹:これで、終わったんですか?

いっせいにゲンドウのほうを向く面々(ミサトは正面を向いたまま)
無視して帰ろうとするゲンドウ
日 向:最期の使徒だったんですよね(少し達成感あり)
冬 月:(間髪を入れず)我々の目的は使徒を殲滅することだけではない
 碇 :ああ、人類補完計画。それこそが我々の目的だ

振り返るミサト
ゲンドウそのまま降りていく
やや動揺しているオペレーターたち
ミサト正面を向きながら
ミサト:(力強い声で)現時刻をもって作戦の終了を告げます
    第1種警戒態勢へ移行

驚いてミサトを見る日向
ミサト:復唱は?
日 向:あっ、了解、状況、イエローへ。すみやかに移行
〔オペレータの会話有〕

ミサト:(やさしく)シンジ君は?
青 葉:第15更衣室です〔数字、一考〕
ミサト:(日向に)シンジ君にあってくるわ。あとよろしく


**更衣室前

プラグスーツを脱ぎ、いつもの制服に着替えたシンジ


[テロップ]何故、殺した〔連打、可〕


更衣室から出ると、綾波が待っている(シーンはシンジ側の主観で)
〔#16よりも〕怒っているレイ


[タイトル]終わる世界(白地に黒)

〔タイトル別案『‥‥‥に花束を(白地に黒)』〕


**更衣室前(続き)

(以後レイ側の主観)
怖がっているシンジ。おかまいなく綾波が口を開く
レ イ:なぜ(怖がるの)?
注:シンジには「なぜ私と同じカヲルを殺したのか?」
  と聞いているようにしか思えないでいる

シンジのおびえようを見るレイ(テロップは入れない)
意を決して(話すこと話さないとしょうがないので)
レ イ:悪いのはあなたね
シンジ:えっ

一瞬呆然とするシンジ
レ イ:「自ら心を閉ざしている」ということよ
注:アスカ/弐号機が自ら心を閉ざしているのはシンジのせいだということ。でも
  シンジは「自分が心を閉ざしているのは自分が悪いのだ」
  と言われていると感じている

レ イ:(「あなたには2度と会いたくないわ」とシンジが感じるように)
    さよなら


シンジが言い返す暇もなく、去っていく綾波
逆方向からミサトがやってくる

〔ミサトのセリフ(OFF)〕 〔画面のイメージ(参考)〕
ミサト:あれが最期の使徒
    やっと倒したのよ
    おめでとう
    (以下アドリブ)

   

初めて逢ったときのカヲルのイメージ
首を絞めているところのインサート
血が吹き出て初号機の手にかかっている
(褒められるほどカヲルを殺した
罪悪感でいっぱいになっていく)

[テロップ]何故、殺した(の連打)

ミサト:どしたの?
シンジ:よくわからないんです。そんな気持ちになれないし

シンジがあまり褒められることに慣れていないことを思い出して、
ちょっと落ち着いて
ミサト:シンジ君。あなたは人に褒められる立派なことをしたのよ
    もっと自信を持っていいわ
    ま、今日のところは帰りましょ。ゆっくり休むといいわ


*ケイジ〔#24より〕

洗浄される初号機を見つめるゲンドウとレイ


**ゼーレの会議室〔#24ボツを復活〕

並ぶモノリス
キール:アダムの子供である、使徒はすべて滅んだ。残った最後の使徒は
    我々人類だけだ。リリスに魂を宿し、不浄な世界を浄化する
    約束の時は来たのだ


**荒野〔#24同様〕

きれいな夜空。波の音
少年と初めて会った場所。彼と会った場所で、座っているシンジ
湖に飛び込んで自殺しようとしていたのをミサトに助けられた
そのためびしょ濡れのシンジ
ポツリポツリと話しはじめる。傍らに立つミサト
シンジ:カヲル君が、好きだって言ってくれたんだ...僕のこと
    初めて、初めて人から、好きだって、言われたんだ
    僕に似てたんだ。綾波にも

    好きだったんだ
    生き残るならカヲル君のほうだったんだ。僕なんかよりずっと、
    彼のほうがいい人だったのに

    カヲル君が生き残るべきだったんだ
ミサト:(かなり荒げた声で)だから?

シンジの濡れた服をつかみ
〔「ミサトさんも怖いんだ」をここで演出してください。 軍人であることを強調とか〕
ミサト:だから彼のように! 生きる意思も放棄して!
    見せかけの希望すがろうっての !?

ミサト:〔吐き捨てるように〕
    違うわ
    生き残るのは、生きる意思を持ったものだけよ


**夜の峠の待避所にルノー(#25′より)

待避所にハザードランプを点滅させ停まっているルノー
街灯に群がる虫
第3新東京市の沈む、湖の夜景を見ているミサト
湖岸に点々と並ぶ赤いライト

〔画面のイメージ(参考。セピア調で静止ではなく若干動かして)〕 〔ミサトの台詞(OFF)〕
・快楽に溺れ、世の中を安全なところから
 非難はするが実際にはなにもしない人々
・性的能力・精子の数の減少を示すグラフや記事
・ゲイやレズビアン、バイアグラ
・援助交際、レイプ記事
・ロリコン、やおい同人誌、コスプレする人々
・妻にしりに敷かれている夫たち

     

できそこないの群体として
既に行き詰まった人類を
・神様  ・羽根の生えたエヴァ初号機 ・カバラ的模様
・両性具有の像
完全な単体としての生物
人々が列をなしリリスへ飛び込んでいく
リリスの胸にはロンギヌスの槍
それを持つエヴァ零号機
へと人工進化させる補完計画
      レイだけがリリスに融合しないことになるので、 自分が代わろうと言いだしているシンジ
      レイ:忘れたの?
         あなたは死すべき存在じゃないわ

      別のところで指揮をしているアスカを見ながら
      レイ:あなたたちには未来が必要なのよ
すべての人々が取り込まれ、
やがて神のような人々が生えてくる
(羽根がはえている?)
(うんざりした様子で)
まさに理想の世界ね
      注:
        これが本来起こるべき、補完の様子でした
        ところが、ロンギヌスの槍がなくなったので、 この方法は使えません
        そこで、下の方法がとられることになりました
・レイのプラグが入る零号機、
 ダミープラグの入る初号機・弐号機
・12体のエヴァシリーズを含むエヴァが飛び
 槍を自らに刺している
・口を開けたエヴァシリーズのアップ
そのために
まだ使うつもりなんだわ
委員会は
アダムやネルフではなく、
あのエヴァを
・サードインパクトのイメージ
・リリスの殻が見えてくるときのイメージ
・サードインパクト時の補完シーン
・リリス−レイが地上を覆い尽くすように
 現われるシーン
加持君の予想どおりにね

伏せぎみだった顔を上げるミサト


*ミサトの家のシンジの部屋〔#25′と同一〕

寝付けないシンジ
電池切れで止まっているSDAT


**レイのインナースペース〔#25同様、テロップ不要〕

3人のレイが対面している。
レイ1はチビレイ。レイ2はプラグスーツ。レイ3は制服
レイ3:私は誰?
レイ2:綾波レイ
レイ3:あなた、誰?
レイ1:綾波レイ
レイ3:あなたも綾波レイなの?
レイ2:そう、綾波レイと呼ばれているモノ
レイ1:みんな、綾波レイと呼ばれているモノ
レイ3:どうして、みんな私なの?
レイ2:他のヒトたちが、みんな私たちを綾波レイ
    と呼ぶからよ
レイ1:あなたは、偽りの心と身体をなぜ持っているの?
レイ3:偽りではないわ。私はわたしだもの
レイ1:あなたは、偽りの魂を碇ゲンドウ
    という人間によって造られた、ヒトなのよ

〔試験管のようなものの前で作業しているゲンドウ
のインサート。ビデオ版#22〕

レイ1:人のマネをしている偽りの物体に過ぎないのよ
   :ほら、あなたの中に暗くて、何も見えない、
    何もわからない心があるでしょ

〔イメージをインサート〕
ロールシャッハテストのようなもの
リリス、エヴァの素体、ユイなど(TV版同様も可)

レイ1:(インサートに重ねて)
    本当のあなたが、そこにいるの
レイ2:私はわたし

〔イメージをインサート〕
BANKの様々なレイ
主として学校,シンジとの会話力ットより
レイ2,レイ3のセリフにあわせた話数から選ぶ

レイ2:(インサートに重ねて)私はこれまでの時間と、
    他の人達のつながりによって私になったの
レイ3:(インサートに重ねて)
    他の人達の触れ合いによって、
    今の私が形づくられているの
レイ2:(インサートに重ねて)ヒトとの触れ合いと
    時の流れが私の心のかたちを変えていくの
レイ1:それが、絆?
レイ2:そう

〔イメージをインサート〕
#6で笑っているシンジのリピート

レイ2:(インサートに重ねて)綾波レイと呼ばれる、
    今までの私を造ったもの、
    これからの私を造るもの
   :(インサートに重ねて)それが、絆
レイ1:でも、本当のあなたは他にいるのよ

〔イメージをインサート〕
ロールシャッハテストのようなもの
リリス、エヴァの素体、ユイなど(TV版同様も可)
(以下のレイ1のセリフに様々に重ねて)

レイ1:あなたが知らないだけ
   :見たくないから、知らないうちに避けているだけ
   :怖いから
   :人のかたちをしていないかもしれないから
   :今までの私がいなくなるかもしれないから
   :怖いのよ
   :自分がいなくなるのが、怖いのよ

〔イメージをインサート〕
ロールシャッハテストのようなもの
ゲンドウ、シンジ、みんな、など
(以下のレイのセリフに様々に重ねて
ゲンドウから、シンジに心が移りつつあるように)

レイ1:みんなの心の中から、消えるのが怖いのよ
レイ3:怖い?わからないわ
レイ1:自方だけ、の世界もなくなるの
   :怖いでしょ?
   :自分が消えるのよ
レイ3:いえ、うれしいわ
   :私は死にたいもの
   :欲しいものは、絶望
   :無へと還りたいの
レイ2:でも、だめ
   :無へは還れないの
レイ3:まだ、帰してくれないの
レイ2:あの人が必要だから、私はいたの
レイ3:でも終わり


**レイの部屋(25′より。セリフを追加)

夜中に目がさめるレイ
そのM
レイ:(M)いらなくなるの、私
   あの人に捨てられるの、私

体を起こして窓の外を見るレイ
レイ:(M)その日を願っていたはずなのに‥‥‥
   今は怖いの

夜空に大きな満月

ドアを開けて部屋から出て行くレイ
戸の閉まる音にかぶってセリフ
人のいなくなったレイの部屋
レンズが割れてフレームが曲がったゲンドウの眼鏡が月明かりをあびている


[Aパート終了]

1999.12.28
2000. 1.06 #24リピートの演出指示を追加。レイのインナースペースを修正。 レイの部屋でのモノローグを修正。フッタを修正
2000. 1.12 「更衣室前」を怒っているレイに変更。セリフを追加。 「荒野」も修正。改行を一部に追加




I need you.
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