Section 7 : タグと属性

 いままで紹介してきた要素のほとんどはある書式や構造を単に指定するだけで,「どんな」という点にはふれなかった。たとえば,「背景が白の本文」とか,「画面の半分の幅の横線」,「ローマ数字が見出しの箇条書き」などである。
 ほとんどの要素は,「どんな」を指定する「属性」を持っている。じつは,

<IMG SRC="..." ALT="...">
<DIV ALIGN="...">

の SRC="......" は「URL が……である」,ALT="..." は「絵が読めなかったとき代わりに……を表示する」,ALIGN="..." は「(右・左・中央)への」を表す属性なのである。もっとも,この場合,「どんな絵を表示するか指定しない」のでは意味がないのだが(事実,<IMG> の SRC 属性は必須とされている)

 以上の例からもわかるように,属性は原則として(属性)=... の形で記述される。省略されるとほとんどの場合,あらかじめ定義されていた属性,つまり「規定値」が指定される。今までは属性の「規定値」を使ってきたのである。
 これから,さまざまな属性を指定して多彩なページを作っていくわけだが,ブラウザによってはサポートされていない属性もあることを常に考えておいてもらいたい。また,ここでは HTML 3.2 という規格で採用されている属性を中心に紹介していく。

 どんな属性があるのだろうか。いくつかの要素を例にとって紹介しよう。

<HR> の属性
ALIGN="..."(右・左・中央)寄せの。
NOSHADE影を持たない。これは,=... の形で書かれることは少ない。
SIZE=...高さ……の。
WIDTH=...幅……の。
<IMG> の属性
ALIGN="..."(右・左)に寄せて文字を回り込み/文字を(上・真ん中・下)に配置して。
ALT="..."絵が読めなかったら代わりに……を表示する。
BORDER=...絵に幅……の枠をつけて。
HEIGHT=...絵の高さが……の。
WIDTH=...絵の幅が……の。
HSPACE=...絵の周り横方向に……の空白を挿入して。
VSPACE=...絵の周り縦方向に……の空白を挿入して。
SRC="..."URL が……であるような。必須。

このような属性を指定できる。具体的に使い方はあとで述べるが,要素が違っても,名前が同じ属性があることに注意したい。これらは,ほとんど同じ意味を持っていることが多いが(e.g. 上の例での WIDTH),微妙に違うものもある(e.g. 同じく ALIGN)。

 属性を変更してバラエティーを出すのはよいのだが,その結果作ったページに統一感がなくなってしまうこともある。そのような点に気をつけながら,効果的に使っていこう。


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解決! センター化学 I ◆ Z 会出版

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