前節では,HTML の歩みと XHTML 1.1 へ至った経緯を駆け足で追ってみた。ここでは,“モジュール化された XHTML”における,XHTML 1.1 を見てみることにする。
XHTML 1.1 では,“モジュール化された XHTML”から,次のモジュールを使用する。
html(ルート要素),head(ヘッダ部分),body(本文),title(タイトル)が含まれる。h1(見出し 1),h2(見出し 2),h3(見出し 3),h4(見出し 4),h5(見出し 5),h6(見出し 6),p(パラグラフ),div(ブロックコンテナ),pre(整形済みテキスト),blockquote(ブロック引用),q(フレーズ引用),cite(出典),address(アドレス・署名),br(強制改行),em(強調),strong(強い強調),span(インラインコンテナ),dfn(定義),abbr(略語),acronym(頭字語),code(コンピュータコード),kbd(コンピュータ入力),samp(コンピュータ出力),var(変数)が含まれる。a(ハイパーリンクのホットスポット)要素を含む。dl(見出し付き箇条書き),dt(見出し付き箇条書き:見出し),dd(見出し付き箇条書き:説明),ol(番号付き箇条書き),ul(番号なし箇条書き),li(箇条書きの項目)が含まれる。object(オブジェクト),param(オブジェクトへのパラメータ)が含まれる。b(太字),i(イタリック体),tt(等幅),big(大きな文字),small(小さな文字),sup(上付き),sub(下付き),hr(区切り線)が含まれる。ins(挿入),del(削除)要素が定義される。bdo(双方向テキストフローの上書き)要素が定義される。form(フォーム),fieldset(フォームのグループ化),legend(フォームグループの見出し),input(入力コントロール),button(ボタンコントロール),select(選択式コントロール),optgroup(選択式コントロール:項目グループ),option(選択式コントロール:項目),textarea(複数行テキストボックスコントロール),label(コントロールへのラベル)が含まれる。table(表),caption(表の表題),col(列の定義),colgroup(列グループの定義),thead(ヘッダ行グループ),tbody(行グループ),tfoot(フッタ行グループ),tr(表の行),td(セル),th(見出しセル)が含まれる。img(画像の挿入)要素が含まれる。map(イメージマップの定義)および area(イメージマップの領域定義)が含まれる。img 要素に ismap 属性が追加される。meta(メタ情報)を定義する。script(スクリプト),noscript(スクリプトを実行しないときの代替文章)が含まれる。style(スタイルシート)要素が定義される。style 属性モジュール(style Attribute Module)style 属性を追加する。なお,この属性の使用は推奨されない。link(文書間の関係)要素が定義される。base(基準 URI)要素が定義される。このほか,XHTML 1.1 では,前述のように,ルビモジュールが追加される。
ruby(ルビの適用範囲),rb(ベーステキスト),rt(ルビテキスト),rp(ルビのかっこ),rbc(ベーステキストコンテナ),rtc(ルビテキストコンテナ)が含まれる。上記が XHTML 1.1 の全要素リストになる。
ちなみに,“モジュール化された XHTML”において,XHTML 1.1 に含まれなかったモジュールとして,以下がある。
target 属性を追加する。name 属性モジュール(Name Identification Module)id 属性のほかに,要素を特定するための名前を与える name 属性を追加する。