Section 3 : 空白と改行

 HTML ファイルはテキストファイルではあるが,ブラウザに表示させるとき決定的に異なる点が 2 つある。1 つは“呪文”,もう 1 つは原稿中の空白や改行である。

ファイル中の空白・改行

 文章をつらつら書いていくには <P>...</P> を使うというのはよいけれど,文章中に空白をあけたり,文章中で改行したいと思うこともあるかもしれない。

 ところが,原稿に見たまま空白やスペースを入れたりすると……(以下,<HTML>... とかは省略!)

<P>スペースを 空  け   てみました。
改行をはさんでみました。</P>

スペースを 空 け てみました。 改行をはさんでみました。

 半角スペースはいくら入れても 1 つと同じ。改行は空白ひとつに置き換えられるかもしくは無視。

 結局これは英語の書き方が基準だからで,単語間のスペース以上のものはいらないからである。また,ブラウザの幅が不定であり,文章が幅にあわせて折り返されるから改行で整形する必要がないのである。要するに,“段落が終わって改行”以外は本質的と見なしていないのである。

文章中の改行

 でも,とくに文章中で改行する必要が出てくる場合もある。先ほどのように原稿中にはいくら改行を入れてもむだなのだから,別の方法,つまり“呪文”のお出ましである。

<BR>

ここでポイントとなるのは,<BR> は“ここから〜ここまで”の形を持っていず,“ここに”の形で書かれること。たしかに,“ここから改行”“ここまで改行”では何のことやらさっぱりわからない。

 文章の途中で改行してみよう。

<P>文章の途中で改行するには<BR>「呪文」が必要です。</P>

文章の途中で改行するには
「呪文」が必要です。

 だからといって,エディタで原稿を編集しているときに,画面の端まできたら <BR> を書いておく,という必要はまったくなし。いっぱんに,ブラウザは画面の端まできたらきちんと折り返してくれる。1 行が何文字,ということは考えなくても OK。むしろ,そんなことをするとブラウザの幅によっては変なところに改行がある読みにくい文章になってしまう。


◆ Summary

 原稿中の空白や改行は本質的な意味を持たない。どうしても改行したい場合は <BR> を使うが,エディタの行末に手当たり次第入れる必要はない。