Section 8 : 画像を貼り込む

 絵のない WWW はナントカのないコーヒーと同じ? もはやないなんて考えられなくなった“画像”を HTML 文書に貼り込む方法。

WWW における“画像”

 WWW ページに貼り込む絵は HTML ファイルとは別に用意するのだけど,それはとにかく何でもいいというのではない。ひとくちに“絵”といっても水彩画,油絵,版画などがあるように,コンピュータが扱う“絵”の形式もたくさんある。Windows の“Windows ビットマップ(bmp)”,MacOS の“PICT”なんてのはその“絵の形式”のひとつ。

 WWW では,GIFJPEG という形式ならば OK。この形式になりさえすれば,お絵かきソフト,スキャナ,デジタルカメラ,何を使ってもよい。ただし,著作権には注意

 画像の作成や加工にはソフトが必要だが,フリーソフトから 10万円以上する本格的なものまでとにかく種類がある。自分にあったものをさがしてみよう。

 GIF と JPEG について簡単に説明しておこう。

■ GIF 形式

■ JPEG 形式

 目的や特徴に応じて使い分けることが必要なのだ。

画像の貼り込み

 画像を貼り込むには“呪文”が必要で,“ここに”のかたちで書く。ちょっと書式がややこしいので注意。

<IMG SRC="..." ALT="...">

 前後に改行は伴わない。SRC="..." に入るのは画像のファイルの URI(URL)。Section 6 と同じ要領でファイルを指定しよう。

 それから ALT="..." は“絵が出ないときに代わりに出す文字”。絵についての簡単な説明を書こう。アクシデントでファイルが読めなかったり,ブラウザの設定で絵を読まなくしてあったり,速度を重視して絵を出さないブラウザ,それから目の不自由な人のためにに書くのだ。

 用意したファイル“f_hwht.gif”を表示させてみよう。

<P>HTML 文書中に画像を<IMG SRC="f_hwht.gif" ALT="Hello world HTML">表示させます。</P>

HTML 文書中に画像をHello world HTML表示させます。

ブラウザの設定を“画像を読まない”にしたりして ALT による代替テキストがなぜ必要かを考えてみよう。


◆ Summary

 画像GIFJPEG という形式が使われる。<IMG SRC="..." ALT="..."> で文書中に貼り込み,SRC="..." は画像ファイルの URI(URL),ALT="..." は代替テキスト。