CSS のボックスにおいて,枠にはスタイル・太さ・色の 3 つのファクタを指定する。ここでは,枠の太さのプロパティを見ていこう。
枠の各辺の太さを指定するのは,border-top-width
,border-right-width
,border-bottom-width
および border-left-width
プロパティである。
border-top-width:
長さ;
border-top-width:
キーワード;
border-right-width:
長さ;
border-right-width:
キーワード;
border-bottom-width:
長さ;
border-bottom-width:
キーワード;
border-left-width:
長さ;
border-left-width:
キーワード;
これらのプロパティは,
medium
である。
基本的に,これらのプロパティには,枠の太さを長さでもって与える。ただし,長さとして負の値を与えることは許されない。キーワードの指定も可能であり,次の 3 つの中から 1 つを指定する。
thin
medium
thin
より細くなく,thick
よりは太くない。
thick
medium
より細くない。
繰り返し注意するが,枠の太さを指定しても,枠のスタイルの初期値が none
であるので,適切な値に枠のスタイルを指定しないと枠は描かれない。
枠のスタイルの場合と同様に,枠の太さに関しても 4 つの辺を同時に指定できる border-width
短縮属性がある。
border-width:
全辺の枠の太さ;
border-width:
上下辺の枠の太さ 左右辺の枠の太さ;
border-width:
上辺の枠の太さ 左右辺の枠の太さ 下辺の枠の太さ;
border-width:
上辺の枠の太さ 右辺の枠の太さ 下辺の枠の太さ 左辺の枠の太さ;
それぞれの値は各辺の枠の太さを指定する場合に準じ,長さまたはキーワードとなる。値の数と対応する辺の関係は,border-style
短縮プロパティの場合と同じである。
枠の太さを指定するプロパティの例を見てみよう。
H3 { border-bottom-width: medium; border-bottom-style: solid; padding: 0.3em; /* 下辺だけに枠を描く */ }
P { line-height: 130%; }
.command { border-width: 1px; border-style: dashed; /* 短縮プロパティで全辺を同時に指定 */ }
<H3>Windows DHCP クライアントのトラブルシューティング</H3>
<P> Windows 機において,DHCP により IP アドレスを指定されてる場合,その状態を調べるには <CODE CLASS="command">winipcfg</CODE>(Windows 95/98/Me)または <CODE CLASS="command">ipconfig</CODE>(Windows NT 4.0/2000)を使用するとよい。</P>
これを出力させる。
Windows 機において,DHCP により IP アドレスを指定されてる場合,その状態を調べるには winipcfg
(Windows 95/98/Me)または ipconfig
(Windows NT 4.0/2000)を使用するとよい。
また,キーワード thin
,medium
および thick
がお手持ちの環境でどのように出力されるかを見てみよう。
P { border-style: solid; padding: 0.3em; }
#thin-border { border-width: thin; }
#medium-border { border-width: medium; }
#thick-border { border-width: thick; }
<P ID="thin-border">"Border-width" is "thin."</P>
<P ID="medium-border">"Border-width" is "medium."</P>
<P ID="thick-border">"Border-width" is "thick."</P>
これを出力させる。
"Border-width" is "thin."
"Border-width" is "medium."
"Border-width" is "thick."