Section 5 : 見出し付き箇条書き

 Let's begin HTML の Section 4 で紹介したのは,

の2つ。このほかにも,もう一つ箇条書きの形式があるんですな。


 して,もう一つとは,辞書などに見られる箇条書き,つまり,見出しがあって,それに対応する文章が書かれる形式。「定義リスト」ともいう。

<DL>〜</DL>「ここから〜ここまで見出し付き箇条書き」前後は自動的に改行。
<DT>「これが見出し」<DL>〜</DL> の中で使う。ふつう,「ここまで」は省略される。
<DD>「これが見出しに対応する文章」<DL>〜</DL> の中で使う。インデント(字下げ)がされる。ふつう,「ここまで」は省略される。

 注意しなければならないのは,<UL>〜</UL>,<OL>〜</OL> での <LI> に相当するものが <DT> と <DD> になっていること。「見出し」と「文章」を列挙する箇条書きであるから,これら2つを指定するのは当然。
 したがって,見出し付き箇条書きは,<DL>〜<DT>〜<DD>〜</DL> というふうに「呪文」をかけながら書いていくことになる。でも,<DT> や <DD> が2つ以上続けて出てきてもまったく大丈夫である。考えてみれば,変ではあるが。

 実際に例を見て確認してもらおう。

<P>コンピュータのプログラム言語には,さまざまなものがある。</P>
<DL>
<DT>アセンブリ言語
<DD>機械語と1対1に対応している。高速に処理されるが,プログラムは組みにくい。
<DT>FORTRAN
<DD>技術計算用の言語。歴史は古い。代数式的な記法が特徴。
<DT>COBOL
<DD>事務処理を得意とし,強力な機能を提供するが,やや難しい。
<DT>BASIC
<DD>初心者にも気軽に使える,会話型の言語。いっぱんに,処理がやや遅いのが難点。
<DT>C 言語
<DD>関数,構造化を特徴とする。システムの細かなところも記述できる。これにオブジェクト指向性を持たせたものが C++ 言語で,現在開発者の標準。
<DT>PASCAL
<DD>「万能プログラミング言語」。現在は,オブジェクト指向性を持つものもある。
<DT>Java
<DD>C++ 言語より徹底的にオブジェクト指向をすすめた言語。WWW 上のアプレットの制作に使われる。
</DL>

どうなるかといえば,

コンピュータのプログラム言語には,さまざまなものがある。

アセンブリ言語
機械語と1対1に対応している。高速に処理されるが,プログラムは組みにくい。
FORTRAN
技術計算用の言語。歴史は古い。代数式的な記法が特徴。
COBOL
事務処理を得意とし,強力な機能を提供するが,やや難しい。
BASIC
初心者にも気軽に使える,会話型の言語。いっぱんに,処理がやや遅いのが難点。
C 言語
関数,構造化を特徴とする。システムの細かなところも記述できる。これにオブジェクト指向性を持たせたものが C++ 言語で,現在開発者の標準。
PASCAL
「万能プログラミング言語」。現在は,オブジェクト指向性を持つものもある。
Java
C++ 言語より徹底的にオブジェクト指向をすすめた言語。WWW 上のアプレットの制作に使われる。

解決! センター化学 I
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