今や WWW に必須ともいえる画像は,<IMG SRC="..."> を用いて挿入する(Let's begin HTML の Section 8 を復習しよう)。その画像ファイルはどのように作成するのだろうか。
本題の HTML を少し離れて,画像ファイルの基礎知識を紹介しよう。
画像ファイルの作り方,と聞いてすぐ思い浮かぶのはスキャナで取り込んだ,デジタルカメラで撮影した,といったところだろう。そうでなく,お絵かきソフトで作成することももちろんできる。
また,ページを開いたときにモザイク状またはぼかし状からじわじわ出てくる画像,「輪郭が四角でない」画像,動く画像も簡単に作ることができる。
WWW ページ上で用いられる画像形式は GIF と JPEG である。それぞれに特徴があるので,使いわけもひとつの技術である。
簡単に作れるとはいえ,作成にはソフトウェアが必要である。高度な画像処理が施せる市販品でもよいが,とりあえず作るのであればフリーソフトウェアでも十分実用に堪えうる。自分にあったものを探してみよう。
GIF はもとの画像が 256色以上使用している場合,減色を施さなければならない。ソフトによっては,高度な設定をし,原画像の雰囲気を損なわないように調整することができる。 JPEG はどの程度の圧縮をかけるかを設定できることがある。圧縮率を高くするとファイルサイズは小さくなり,ネットワークへの負担は軽くはなるが,画質は大きく劣化する。
プログレッシブJPEG はあまり見受けられないが,ソフトが対応しているものならば保存時の設定により作成できる。プログレッシブJPEG は,いっぱんに,通常の JPEG に比べファイルサイズが大きくなる。
このような処理ができるソフトウェアには画像の形式変換ができるものが多い。JPEG と GIF の相互変換や,その他の形式(Windows の bmp 形式など)からの変換でさまざまな画像を GIF,JPEG という WWW で利用可能な形にできる。スキャナ取り込み時,デジタルカメラ撮影時も同様である。
当然のことながら,著作権のある画像を無断で使用するのは控えなければならない。また,著作権があって,使用を認められている画像でも,無断で改変するのは提供者の厚意を踏みにじることにつながりかねない。