Section 7 : 表組

 表組は今までたびたび出てきたが,これを HTML で記述する方法は少し難しい。表は縦・横の2次元的なものであるが,HTML はテキストファイル,つまり1次元的な文字の羅列であるからだ。


 HTML で表を組むにあたっては「罫線を引いて……」という考え方から離れなくてはならない。「罫線を引いて,その中に書き込む」ではなく,「表のマス(セル)を縦・横に並べる」というふうに発想を変えなくてはならない。

 表を組むためには,まず,「ここから〜ここまで表組」というのを記述する。

<TABLE>〜</TABLE>

この場合,表の罫線は入らない。罫線を入れる場合は,

<TABLE BORDER>〜</TABLE>

のようにする。いずれの場合も,前後は改行される。
 この中に表の要素を書くのだが,「セルを並べる」ためには,縦・横がはっきりしなければならない。つまり,どこからどこまでが1つの行で,どこからがその次の行かというのがわかれば,縦方向の記述ができる。「ここから〜ここまで表の1行」は,

<TR>〜</TR>

となる。さらに,この <TR>〜</TR> の中にセルを「横方向に」並べればよい。セルも「ここから〜ここまで」の形をとり,

<TD>〜</TD>普通のセル。左詰め。
<TH>〜</TH>見出しのセル。センタリング。

の2種類がある。これらを必要な数だけ繰り返して使えば表の1行ができあがり,<TR>〜</TR> を必要回数繰り返せば何行かにわたる表が組める。
 このとき,1行あたりのセルの数が違ったらどうなるのか,と思われるかもしれないが,ご心配なく。もっともセルの数が多い行を基準にレイアウトされる。セルの数が少ない行は「空白のセル」があるものと見なされる。
 基本的に表のレイアウトは自動で,セルの中身が長いときは適当に折り返される。セルの中で <BR> など別の呪文を入れても大丈夫。
 まずは,例を見てみよう。

<TABLE BORDER>
<TR>
<TD>表のセルです。</TD>
<TD>横方向に伸びます。</TD>
<TD>途中で<BR>改行しても構いません。</TD>
</TR>
<TR>
<TH>見出しのセルです。</TH>
<TD>行あたりのセルの数は同じである必要はありません。</TD>
</TR>
<TR>
<TD>何も書かないと「空のセル」になります。→</TD>
<TD></TD>
<TD>3行の表ができました。</TD>
</TR>
</TABLE>

表のセルです。 横方向に伸びます。 途中で
改行しても構いません。
見出しのセルです。 行あたりのセルの数は同じである必要はありません。
何も書かないと「空のセル」になります。→ 3行の表ができました。

基本的な考え方がわかったら,次の Section で実際に表を組んでみよう。


解決! センター化学 I
解決! センター化学 I ◆ Z 会出版

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