Section 1 : 初めてのスタイルシート

文字をレイアウトして美しいデザインのページを作りたい衝動にかられるけれど,ここは基礎から始めよう。スタイルシートの初歩は,文字の種類や大きさを指定するところから始める。


文字のスタイルをきめるファクタはたくさんあるが,ここでは簡単に以下の3つを指定してみよう。このようなスタイルのファクタを属性といい,属性にはそれぞれ英語の名前が付いている。

たとえば,見出しに使う <H2> を青い文字にしたい場合は,次のように指定するだけだから簡単だ。

H2 { color: blue; }

これ以外にも,太字やイタリック,アンダーライン,文字の配置,背景や枠などとたくさんあるが,指定のしかたは同じだからそのまま応用できる。属性の後ろをコロン「:」で仕切り設定したい値を書き,全体を中括弧でくくる。この書式は重要。セミコロン「;」で仕切れば複数の属性を一度に指定できる。

対象となる要素 { 属性: 値; 属性: 値; 属性: 値; }

それでは <H1> にフォントとして Arial,サイズは 48 ポイント,色は濃い青を指定してみよう。スタイルシートの書き方は,いつものように「ここからスタイル」〜「ここまでスタイル」の形で,タイプとして "text/css" を指定するのはお約束。スタイルシートに対応していないブラウザのために,<!-- --> でコメントアウトすることを忘れないように。

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>Section 1</TITLE>
<STYLE TYPE="text/css">
<!--
H1{
    font-size: 48pt;               見た目の部分を記述
    color: navy;
    font-family: Arial;
}
-->
</STYLE>
</HEAD>
<BODY>
<H1>Style Sheets</H1>              文章の骨格を記述
</BODY>
</HTML>

このように書いておくだけで,<H1> があるところではすべて大きな字が表示される。<BODY>...</BODY> の中に「文章の骨格」を記述するのだが,レイアウトに関わる記述が無くなるので中身はすっきりする。「見た目」に関係する部分は <STYLE>...</STYLE> の中にまとめて書く。スタイルシートに対応していないブラウザで見た場合でも,本文は正確に表示される。結果は,

Style Sheets

こんな感じですな。案外簡単にできるので,サイズや色を変えて試してみよう。なお,詳細については First step CSS の色を変えてみる文字の大きさを変えてみる<STYLE>などを参照されたい。

 IE3, NN4  上の例はうまく表示されないかもしれない。これは,いずれのブラウザも,font-family の記述がうまく解釈されないことがあるからだ。


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解決! センター化学 I ◆ Z 会出版