Section 4 : 文字の配置

スタイルシートを使うと文字の配置も好き勝手に指定できる。文字の配置を任意に指定できるので,ページデザインの自由度は増し,DTPのレベルに近づいた。


文字などの周囲余白を調整するには margin-top や margin-left といった属性を用い,数値はセンチメートル (cm) やポイント (pt) などで記述する。以前ならインデントをするために <BLOCKQUOTE><UL> を使うこともあったかもしれないが(こういう使い方はいけない!),CSS では正確にマージンをとることができる。

属性意味記述例
margin-top上部余白{ margin-top: -20pt; }
margin-right右余白{ margin-right: 1in; }
margin-bottom下部余白{ margin-bottom: 1em; }
margin-left左余白{ margin-left: 1cm; }
text-indent左マージンからの距離{ text-indent: 0.5in; }
text-align右寄せなど{ text-align: right; }

text-indent はパラグラフなどの先頭を字下げするのに使う。これはけっこうありがたい機能だ。text-align は右寄せ,センタリング,左寄せなどができる。詳しくは First step CSS のテキストの整形を参照されたい。

margin-top には負の値を指定できるので,このことを利用して文字を上書きすることもできる。

<DIV STYLE="font-weight: bold; font-size: 40pt; font-family: Verdana, sans-serif;">
    <P STYLE="color: silver; margin-left: 1cm;">Cascading</P>
    <P STYLE="color: navy; margin-top: -50pt;">Style Sheets</P>
</DIV>

結果は,

Cascading

Style Sheets

スタイルシートの余白部分にはマージン,枠,パディングといろいろあって,それらの扱い方はやや難しい。詳細は First step CSS の周囲余白(マージン)や Step forward CSS のボックス属性を参照されたい。


解決! センター化学 I
解決! センター化学 I ◆ Z 会出版