Section 9 : 表組の基礎(2)

 Section 8 で表組についての基本的な考え方がわかったら,実際に表を組んでみよう。表組は少し難しいといっても,ためらってちゃいけない。習うよりも,慣れが大事。

表組の実践

 こんな表を組んでみよう。縦 5 行,横 4 列のふつうの表である。

全国の名物駅弁
駅弁販売駅路線特徴
峠の釜めし横川信越本線益子焼の容器に山菜などがどっさり。
ますのすし富山北陸本線円形の器いっぱいに敷きつめらた「ます」が好評。
柿の葉寿司和歌山紀勢本線ひとつひとつが柿の葉っぱにくるまれている。
あなごめし高松予讃線瀬戸内の絶品のあなごが楽しめる。

 まず,“ここから”を書こう。罫線があるから,

<TABLE BORDER>

である。次に表題を入れよう。これは簡単。

<CAPTION>全国の名物駅弁</CAPTION>

 さて,表の 1 行めを書く前に,“ここから表の 1 行”を書かなくてはならない。

<TR>

1 行めのセルはすべて見出しなので,中身はそれぞれ <TH>...</TH> でくくって,

<TH>駅弁</TH><TH>販売駅</TH><TH>路線</TH><TH>特徴</TH>

と書く。これで 1 行めは終わりなので,“ここまで表の 1 行”の

</TR>

を書こう。2 行めは,“見出しのセル”“通常のセル”が両方出てくる。“1行”の範囲を <TR>...</TR> で示すことに気をつけて,

<TR><TH>峠の釜めし</TH><TD>横川</TD><TD>信越本線</TD>
<TD>益子焼の容器に山菜などがどっさり。</TD></TR>

きちんと上の列と対応しているか確認しよう。同様に 3 行め以降も入力し,最後に“ここまで表組”の

</TABLE>

を忘れずに。できた原稿は次のようになるはず。

<TABLE BORDER>
<CAPTION>全国の名物駅弁</CAPTION>
<TR><TH>駅弁</TH><TH>販売駅</TH><TH>路線</TH><TH>特徴</TH></TR>
<TR><TH>峠の釜めし</TH><TD>横川</TD><TD>信越本線</TD>
<TD>益子焼の容器に山菜などがどっさり。</TD></TR>
<TR><TH>ますのすし</TH><TD>富山</TD><TD>北陸本線</TD><TD>円形の器いっぱいに敷きつめらた「ます」が好評。</TD></TR>
<TR><TH>柿の葉寿司</TH><TD>和歌山</TD><TD>紀勢本線</TD><TD>ひとつひとつが柿の葉っぱにくるまれている。</TD></TR>
<TR><TH>あなごめし</TH><TD>高松</TD><TD>予讃線</TD><TD>瀬戸内の絶品のあなごが楽しめる。</TD></TR>
</TABLE>

 この出力は冒頭にあげたものである。

表の属性

 表にはたくさんの属性が用意されているが,まずは簡単な 2 つをあげておこう。

<TABLE> の属性
属性解説
SUMMARY 文字列 音声出力などのために表の意図や構造を記述する。
WIDTH ピクセル/パーセント 表の横幅を指定する。

たとえば,横幅を表示領域の 50% に指定すると,

<TABLE BORDER WIDTH="50%"
    SUMMARY="峠の釜めしなど全国の名物駅弁の紹介">
...
</TABLE>

表の印象は変わってくる。

全国の名物駅弁
駅弁販売駅路線特徴
峠の釜めし横川信越本線益子焼の容器に山菜などがどっさり。
ますのすし富山北陸本線円形の器いっぱいに敷きつめらた「ます」が好評。
柿の葉寿司和歌山紀勢本線ひとつひとつが柿の葉っぱにくるまれている。
あなごめし高松予讃線瀬戸内の絶品のあなごが楽しめる。

一般に,表の幅が狭くなると,セル内のテキストは自動的に改行される。


◆Summary

 表組は <TD><TH> でセルを横に並べ,<TR> で行を縦に連ねていく。また,表の幅を指定したり要約などを記述できる。