Section 1 で行をグループ化する方法を見たが，列もグループ化できる。これは，表が何列からなるかを明示することにもなる。

　行のグループ化とは異なり，列のグループ化は一括して行う。<TABLE> 内で，<CAPTION> の直後，<THEAD> の直前にあたる位置に書く。

　列のグループ化には次の 2 つの要素を使う。

　<COLGROUP> は“ここから〜ここまで”，<COL> は“ここに”の形で書かれることに注意したい。</COLGROUP> は省略可能である。

　これらはふつう，<COL> が <COLGROUP> に入った形で使われる。グループ化したい列の数の <COL> を中に書けばよい。

　たとえば，1 列を 2 つのグループに分け，1 つめのグループが 2 つ，2 つめのグループが 3 つのセルからなるものと定義するならば，

となる。ところが，セルの数が多くなるとこれは煩雑になる。そこで，属性を使ってうまくまとめることができる。

　まず WIDTH 属性について触れておこう。これはその列幅を指定するわけだが，このとき“0*”（ゼロ アスタリスク）という特別な値を与えることができる。比例配分の形をしているが，意味するところは“セルに必要な最低幅”である。

　SPAN 属性はどのように使うのか。連続した複数の列がまったく同じ設定であるときに，それらをまとめて記述することができる。たとえば連続した 5 つの列の幅を 10% ずつにしたいときは，

と書くが，これを SPAN 属性を使ってまとめると，

でよい。最初にあげた例で，1 つめの列グループの幅を 2 つとも 10% とし，2 つめのグループは最初の 1 つを幅 20%，残りは既定値でよいとするならば，SPAN 属性を使って

と書ける。

　<COLGROUP> にも WIDTH 属性を指定することができるが，この値は，その <COLGROUP>...</COLGROUP> 内の <COL> にとくに WIDTH 属性が指定されていないときに使われる。列グループそのものの幅を表すのではない。たとえば，

という列グループでは，はじめの 3 列に対しては <COLGROUP> に指定された幅 20% が使われ，4 列めは <COL> に明示された幅 40% が使われる。

　また，1 つの列グループに含まれる列がすべて同じ設定の場合は，<COLGROUP> に対して SPAN 属性を指定することができる。このとき，<COLGROUP>...</COLGROUP> の間には何も書かない。

これは 2 つの幅 10% からなる列を含む，1 つの列グループを指定する。このとき SPAN 属性はグループに含まれる列の数を表し，列グループの数を表しているのではない。

　さらに，とくに 1 つのセルをそのまま列グループにする場合，SPAN 属性も省略して

となる。

　先ほど <COL> は <COLGROUP> の中で使うと説明したが，<COLGROUP> をひとつも使わないのであれば裸の状態で <COL> を書いてもかまわない。この場合列は明示的にグループ化されず，<COL> はただ列に対して属性を指定するだけになる。

　<COLGROUP> また <COL> は行あたりのセルの数を宣言する意味も持っているので，実際の表の列あたりのセルの数の最大値と，<COLGROUP>，<COL> で宣言される 1 行あたりのセルの数は一致しなければならない。

　また，HTML 4.01 では，COLSPAN 属性を用いて複数のセルをつなげるとき，そのセルは列グループをまたいではならない。