Section 1 と Section 2 で表の行・列をグループ化する方法を見た。ここでは,そのグループ化を反映させる方法としての罫線の引かれ方や,スタイルシート(CSS1)で指定しない表の視覚的要素についても説明する。
行や列のグループ化を視覚的に反映させる方法として,罫線の引かれ方を変えるというものがある。これは,<TABLE> の RULES 属性で指定する。
属性 | 値 | 解説 |
---|---|---|
RULES | キーワード | 表組の罫線の引かれ方を指定する。 |
これには,次のようなキーワードを与える。
ここで特筆すべきなのはキーワード groups を与えるときである。これによって,表の意味的な区切りの位置に罫線が引かれることになり,視覚的にいっそう見やすい表にすることができる。
たとえば,Section 1 で例にあげた表の一部を次のように書き直して出力させてみよう。
<TABLE BORDER RULES="groups">
<CAPTION>クォークの種類と基本的性質</CAPTION>
<COLGROUP></COLGROUP>
<COLGROUP></COLGROUP>
<COLGROUP SPAN="4"></COLGROUP>
<THEAD>
...(以下略)...
罫線に注目してご覧いただきたい。
世代 | 粒子名 | 質量 | 電荷 | スピン | バリオン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アップ | 0.31GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ダウン | 0.31GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 | |
2 | チャーム | 1.5GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ストレンジ | 0.55GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 | |
3 | トップ | 174GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ボトム | 5.5GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 |
RLUES 属性にさまざまな値を入れた表を作ってみよう。
NN4 RULES 属性はサポートされない。
また,罫線に関連して次のような属性もある。
属性 | 値 | 解説 |
---|---|---|
CELLSPACING | ピクセル パーセント |
セルどうしの間隔を指定する。“罫線の太さ”で表現されることが多い。 |
CELLPADDING | ピクセル パーセント |
セルの外縁から内容までの余裕を指定する。CSS の言葉を借りれば,セル外縁を枠としたときのパディングを指定する。 |
CELLPADDING 属性については,パーセント指定したとき注意が必要である。余裕は上下,左右ともに均等に割りふられるが,垂直方向と水平方向の余裕の量が状況に応じて異なる場合がある。
先ほどの表の <TABLE> タグを次のように書き換えてみる。
<TABLE BORDER RULES="groups" CELLSPACING="0" CELLPADDING="5">
同じ表でも,ずいぶんと印象が変わって見える。
世代 | 粒子名 | 質量 | 電荷 | スピン | バリオン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アップ | 0.31GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ダウン | 0.31GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 | |
2 | チャーム | 1.5GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ストレンジ | 0.55GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 | |
3 | トップ | 174GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ボトム | 5.5GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 |
CELLSPACING,CELLPADDING は罫線を描くか描かないかに関係なく確保されることに注意されたい。
IE3,4,5,5.5/NN4 CELLSPACING および CELLPADDING 属性のパーセント指定はサポートされない。