Section 3 では表の罫線について解説したが,ここでは表の外枠について扱う。これらはスタイルシート(CSS1)では指定できないので,属性で指定する。
表の外枠の引かれ方は <TABLE> の FRAME 属性で指定する。
属性 | 値 | 解説 |
---|---|---|
FRAME | キーワード | 表の外枠の描き方を指定する。 |
これには,次のようなキーワードを与える。
キーワード box と border はまったく同じ意味である。今までは表に枠線・罫線を入れるのに <TABLE BORDER> と書いていたが,これは <TABLE FRAME="border"> を省略したものである。この書き方は以前の HTML との互換性を保つための例外だと思っていただきたい。
NN4 FRAME 属性はサポートされない。
もうひとつの外枠に関する属性は BORDER 属性である。先ほどの FRAME="border" とひじょうに紛らわしいが,以前の HTML(HTML 3.2)との互換性の問題でこうなっている。
属性 | 値 | 解説 |
---|---|---|
BORDER | ピクセル | 表の外枠の太さを指定する。 |
Section 3 で見た表の <TABLE> タグをさらに次のように書き換えてみよう。
<TABLE BORDER="5" FRAME="hsides" RULES="groups">
外枠の描かれ方と太さを今までの表と比べながら見ていただきたい。
世代 | 粒子名 | 質量 | 電荷 | スピン | バリオン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アップ | 0.31GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ダウン | 0.31GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 | |
2 | チャーム | 1.5GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ストレンジ | 0.55GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 | |
3 | トップ | 174GeV | 2/3 | 1/2 | 1/3 |
ボトム | 5.5GeV | -1/3 | 1/2 | 1/3 |
こういった属性を使うことで,より見やすい,作りが見た目によく反映される表を作ることができる。
罫線や外枠の属性は HTML 4.0 で新たに導入されたものもある。そこで,以前の HTML との互換性を保つために次のような決まりがある。
また,HTML 4 では FRAME 属性と RULES 属性があれば外枠・罫線が描かれるが,以前の HTML では,外枠・罫線は BORDER 属性がないと描かれない。したがって,外枠・罫線を描きたいときは BORDER 属性も指定することをおすすめする。