碇 シンジ Last updated 2000. 5.14 C.V. 緒方恵美
1965. 6.06


・ガイナックスによる解説 << >>

 物語の主人公。エヴァンゲリオン初号機の専属操縦者。母とは幼いころに死別し、父・ゲンドウとも10年以上離れて暮らしていた。
 ゲンドウからの突然の知らせにより第3東京市を訪れたその日、“使徒”も街に襲来する。エヴァンゲリオンの操縦者として抜擢され、苦悩しながらも戦い続ける。
 “第3の適格者(サードチルドレン)”と呼ばれる。
 おとなしい優等生タイプ。14歳(中2)。
Shinji's picture, provided by GAINAX
 
 
 
 ___________
<           |
 | 僕は、これから  |
 | どうすれば    |
 |    いいんだ? |
 | 誰か答えてよ!! |
 └──────────┘


・誕生日 << >>

2001年6月6日


・家族構成 << >>

父:碇ゲンドウ   母:碇ユイ    異母姉妹?:綾波レイ


・名前の由来 << >>

 「碇」は船の『錨(いかり)』から

 「シンジ」は『平成ガメラ』の監督として知られ、エヴァの#8#9や The End of EVANGELION の絵コンテをしておられる庵野監督の友人の樋口真嗣氏から

 他にも下の説がある
・石川賢のマンガ『魔獣戦線』の主人公「来留間慎一(くるましんいち)」から
・「神事・神児」から


・人間関係 << >>

2004年まで ゲンドウ, シンジ, ユイ
第3使徒出現まで シンジ
第3使徒出現以降 ‥‥ リツコ, レイ, ゲンドウ, シンジ, 初号機, マヤ, ミサト ‥‥ アスカ ‥‥ カヲル ‥‥
サードインパクト以降 シンジ, アスカ
凡例: 本人, 当人を好いている男, 当人を好いている女, (男女問わず)敵視している人


・年表 << >>

2001. 6.060歳  新横須賀市(現在の小田原市)で生まれる
 両親は箱根でのネルフ本部建設のため不在であることが多く、 シンジは他人に預けられることが多かった
2004. 1.102歳  母親であるユイが、初のエヴァシンクロの対人試験の被験者となっていたが その事故により消失してしまう
 以後、学校・保育園の先生宅などを、たらいまわしにされながら転々とする
2013. 1.1012歳  ユイの墓参りで、父親ゲンドウとひさしぶりに会う
 同時にレイを紹介されるが、それ以後「父親は自分よりレイの方が重要なんだ。 僕はいらない人間なんだ」と思い込むようになる
2015. 6.2214歳  エヴァ零号機の起動実験において、同専属パイロット綾波レイが 長期間の治療が必要なほどの怪我をしたことに伴い、マルドゥック機関は サードチルドレンとして、碇シンジを選出する
 ネルフ本部への移動中に第3使徒の襲来を目撃し、同日中に エヴァ初号機パイロットとなる
2016. 6.2015歳  サードインパクトを引き起こす。その後、現実世界へと戻る


・Do you love anyone ? << >>

TV版 綾波レイ→惣流アスカ   貞本版 綾波レイ    初期設定(予想) 綾波レイ

 「シンジはゲンドウ同様、庵野監督の分身のひとりであり、ネルフは そのハーレム思想の現われだからシンジはもてもてであるのは当然である」などと いうミもフタもない説を考えることもできるが、それはゲンドウのとき以上に 安易な説ではあるまいか。

 まずシンジがもてる理由を考えてみると

  • リツコ ゲンドウと結婚するために連れ子のシンジに嫌われないため
  • レイ   リツコの策略ではじまり、次第にレイは シンジに「他の男とは違う何か」を感じはじめたため
  • ミサト 自分の欠けた心を人にかまうことで埋めたいから
  • アスカ #8でのシンクロ率記録更新のときの感じから
  • カヲル 自分の趣味があるかどうかを別問題とすれば、ゼーレの指示だから
  • ヒカリ含むクラスの女子
      エヴァに乗っている特別な人だから(アイドルにあこがれるのと同じ)
      なんとなく、繊細そうだから(といって確かめたヤツはいない)
なーんだ。あまりモテモテじゃないじゃん(「レイとアスカだけで十分モテモテだ」 とも言えるが)

 さて、本題のシンジは本当は誰が好きなのかというと、少なくとも#23までは レイであることは疑いありません。
 つーか、シンジは女性に対してある種の拒絶感を もっていますから、どのみちアスカにとっては不利なんですよね。しかも 同棲なんかしてたら、ぐーたらダメ女であることがバレバレになっちゃうわけで、 男は彼女に対して幻滅していくばかりだと思うんですよ。本気でゲットする気が あるなら、同棲するべきじゃないですね。少なくともこの関係では。
 アスカ信者の方には申し訳ないですが、ビデオ版#22にあったように、 レイとシンジは健全な男女交際をしているようですよ。#23までは。

 問題になるのはその後です。
 #23ラストでシンジはレイが人外の化け物である ことを知るのですが、これでシンジはレイを拒絶するようになります。
 でもね、自分だったらどう思います?  思い悩むのはもちろんとしても、やっぱり好きなら 「きみがなんであれ、好きだよ」って言えませんかねぇ。
 彼女だって苦しんでるわけで、それがわかれば「その力になってやりたい」と 僕だったら思うんですがね (思えない人はマルチとかで、同じようなことを想像して下さい(:-)
 #18のように「そいつは使徒だ。倒すべき目標だ」と言われたのなら ともかく。 シンジ君、放映されたもの以外になにを見たんでしょう???

 無謀にもシンジ君、#23のレイ3に向かって告白でもしたんでしょうか?  だとしたら間違いなく、振られるだろうなぁ。「あなたのこと なんとも思ってないもの」などといって。(記憶はデジタル化できても 感情はデジタル化できないため、レイ2の感情をレイ3は受け継いでいない)
 それで「レイ2は 僕を好きでいてくれていると思ってたのに! 裏切られた! 僕はもともと、 誰も好きでいちゃいけないんだ!」などと妄想を暴走させてたのかなぁ。

 さて、劇場版ではついにサードインパクト後、シンジはアスカと2人きりと なってしまうわけですが「シンジがレイとアスカのうち愛している方を選んだ」 というわけではなさそうです。個人的に下の3つの説を挙げておきます。

  • レイは補完され神様になってしまったので残りはアスカしかいない
  • 人々が全て一つとなるハーレムから出てきたのはシンジとアスカだけだった
  • エヴァという作品自体がそのメインテーマとして男女問題を取り上げている。 男の問題を女の問題をそれぞれ体現するのにふさわしいのがこの2人だから (レイはどちらかといえば古いタイプの女性であり、残念ながら役不足)


・彼に、まわりの人はどうしてあげるべきだったのか << >>

 思えば、ミサトが少々かまいすぎていたのではないかなぁ。
 人は、生きていく過程で、本能的に「自分にとっての他人との適切な距離」を 保とうとする傾向がある。逆に無理に近づけるほうが、慣れない環境にストレスを 与えることが多い。
 確かに、当初のあまりにも距離をおきすぎる状態を打開するべきであったことは 間違いないのだが、自然に笑えるようになって以後は、 同棲状態をやめるべきではなかったか。

 まわりの人がシンジに甘えはじめ、それを当然とシンジが思っているところに 突然、まわりの人々はそれぞれの問題に対処するべくシンジから離れてしまった。 それは当然のことであるのに、シンジはそれを「捨てられたからだ」と 思い込むようになってはいないか。

 「トウジたちあたりとHビデオ鑑賞会でもして、性的欲望を高まらせ、 レイを押し倒させる。しかしシンジを好いているレイはそれを許す」と いった感じのシークエンスが、彼を普通の人間へと育ててくれたのではないだろうか。


・彼は、これからどうすればいいのか << >>

 アスカの場合は、人にやさしくされるのに慣れているとは思えません。
 明らかに天才でなく努力の人であるアスカにとって、むしろ怒りのパワーの方が 立ち直りが速いのではないかと思います。

「おまえは、動けないんだし、もうエヴァなんてないんだから まるで過去の栄光にしがみつくような、そんな生き方はやめたら。 つまんなくないか?  こんな世界にだってさ、おもしろいことはあるのに」

とでも言ってやればいいんじゃないかと思うんだけどね。
 でも、シンジにとっては「アスカに償いたい気持ちでいっぱい」なんだろうな。

 現実社会と違って、幸か不幸か時間は腐るほどあるよ。 大事なことさえ忘れなければ、なんとかできるチャンスは、いくらでもあるさ。




・更新履歴 << >>

  • 2000. 5.07 Webにアップ
  • 2000. 5.14 画像の位置を変更。フッタを修正




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