'**'とは、大きな修正があることを示す


**発令所

青 葉:アスカが最近、盛り場をうろついているとの
    諜報からの報告です。
日 向:時には、行きずりの関係を持とうとした
    こともあるそうです

「フケツ」といった顔の伊吹
ミサト:(たまらず)少し休ませることはできないの?
    アスカ、多分、自分を悪くふるまうことで
    心のバランスを取ろうとしているのよ
    だから、少し休ませれば‥‥
リツコ:ダメね
青 葉:使従迎撃が我々の使命ですから
日 向:パイロットがいなければエヴァは動きません
ミサト:ダミープラグは?

#18を思い出し、イヤな顔の一同
ミサト:確かにバルディエルのときは問題も出たけど
    その後もテストを繰り返しているのでしょう?
リツコ:だめなのよ
伊 吹:ダミープラグは初号機凍結と同時に研究担当が
    ドイツ支部へ全面移転されたんです
リツコ:全てのパーツごとね
ミサト:何故?
リツコ:委員会の決定。
    残ったのはダミーシステムだけよ
伊 吹:ですがダミーシステムは思考のみを
    コントロールするんです。シンクロは
    パイロットが行なわねばなりません

どうしたら‥‥という面持ちの一同
OFFでみんなは「アスカをミサト宅同居をやめさせ、官舎で
一人暮らしにさせるべきかも」などと話し合っている

うわの空状態のミサトのM
ミサト:(M)なぜ委員会はダミープラグを‥‥


**(放送位置変更)ミサトの自室

自室前の貼り紙
缶コーヒーやインスタントが散らかったままの床
鳴らない電話機(メッセージランプ点灯中)
机の上のカプセル。フタが開いている
モニターを見ながら、キーボードを操作しているミサト
真剣なまなざし。に加持の声がかぶる
加持の声:君が欲しがっていた真実の一部だ。他に36の手段を講じて
     君に送っているが、おそらく届かないだろう。確実なのは
     ラストキスで送ったこれだけだ。これは俺の全てだ。
     君の好きにしてくれ。パスは俺達の最初の思い出だ。じゃ、元気でな

チップをかざすミサト
銃をジャケットの懐にしまう
ミサト:鳴らない電話を気にしていらつくのはもう止めるわ、加持君
    ...あなたの心、受け取ったもの

加持の遺志を継ぎ、ネルフの真実を知る決意をするミサト


**ミサトの自室前

ミサトの部屋のふすまに貼り紙
「仕事中。悪いけど声、かけないで」の文字
シンジ:ミサトさん、今日もこもりっぱなしだ

アスカの部屋の前の貼り紙
「許可なく立ち入りを禁ず。勝手に入ったら殺すわよ」(ドイツ語の対訳つき)
シンジ:アスカ、今日も戻らないつもりかな
〔悲しげに鳴くぺンぺンは(必要なら)アスカ側のみ残す〕


**ヒカリの自室

床に散らばっている、各種ゲームソフト
ゲーム画面に見入っているアスカ
ベッドに座り、そのさまを見ているヒカリ
ヒカリ:(M)学校にも行かず、家にも帰らず、ずっとゲームばっかり
黙々とゲームを続けるアスカ


**プラグ実験室〔インサート#22同様〕

伊 吹:シンクログラフ、マイナス12.8。
    変化ありません
リツコ:ひどいものね(ため息)


ふいに
アスカ:(背中で)ヒカリ
ヒカリ:な、何?
アスカ:寝ようか
ヒカリ:う、うん

プレイ途中でいきなりOFFになるゲーム
消えているテレビ
主電源の落ちているゲーム機
電気の消えた天井のライト
シングルベッドの上で添い寝をしているアスカとヒカリ

長い間

唐突に声を出すアスカ
アスカ:ごめんね。私、邪魔かな?
ヒカリ:(ちょっぴり緊張して)そんなことないわよ

しばらくの間

アスカ:私、勝てなかったんだ。エヴァで。もう私の価値なんてなくなったの
    どこにも

沈黙しているヒカリ
アスカ:嫌い、だいっきらい。みんな嫌いなの
アスカ:でも、一番嫌いなのは私
アスカ:もうどうでもよくなっちゃった。何もかも
ヒカリ:私は...私は何も言わないわ。アスカはよくやったと思うもの

泣きじゃくるアスカ


[サブタイ]涙

**リツコの実家からの猫が死んだという電話はカット


*ゼーレ会議

月面に突き刺さっているロンギヌスの槍
男A:ロンギヌスの槍、回収は我等の手では不可能だよ

ゼーレの円状に並ぶモノリス
その中心に碇
男B:ロンギヌスの槍、なぜ使用した
男C:エヴァシリーズ、まだ予定にはそろっていないのだぞ
碇 :使徒殲滅を優先させました。やむを得ない事象です
男D:やむを得ないだと? 言い訳にはもっと説得力を持たせたまえ
男A:最近の君の行動には、目に余るものがあるな

突然の電話呼び出し音
碇 :冬月、審議中だぞ。...わかった
碇 :使徒が現在、接近中です。続きは後程
男B:そのとき君の席が残っていたらな

消える碇の映像
キール:碇、ゼーレを裏切る気か


**市内

流れる道路面のアップ
走る車内から指示しているミサト
ミサト:あと15分でそっちに着くわ。零号機を32番から地上に射出。
    弐号機はバックアップに回して。そう、初号機は碇司令の指示に。
    私の権限じゃ凍結解除はできないわよ。じゃ

**「使徒を肉眼で確認、かぁ」はカット


*発令所

アナ:零号機発進。迎撃位置
日向:弐号機は現在位置で待機を
碇 :いや、発進準備だ
日向:司令!
碇 :おとりくらいは役に立つ

*プラグ内〔時間に余裕がないようなら一部カット〕

ケイジ内の弐号機。開いていくゲート
アナ:エヴァ弐号機、発進準備

アスカ:のこのこと、またこれに乗ってる。未練たらしいったらありゃしない
伊吹:(無)弐号機、第8ゲートへ。出現位置決定次第、発進せよ
アスカ:はん、私が出たって、足手まといなだけじゃないの?
青葉:(無)目標接近、強羅絶対防衛線を通過
アスカ:はいはい。どうでもいいわよ、もう


*発令所

モニタ内の使徒
ア ナ:目標のATフィールドは依然健在

開くドア
飛び込んでくるミサト
リツコ:何やってたの
ミサト:言い訳はしないわ

正面を見て
ミサト:状況は
青 葉:膠着状態が続いています
日 向:パターン、青からオレンジへ周期的に変化しています
ミサト:どういうこと
伊 吹:マギは解答不能を提示しています
青 葉:答えを導くにはデータ不足ですね
リツコ:ただ、あの形が固定形態でないことは確かだわ
ミサト:先に手は出せない...かぁ
    レイ、しばらく様子を見るわ
レ イ:いえ...くるわ

上空の使徒。突然回転をやめて収束する
そのまま零号機に迫ってくる使徒
地面スレスレに飛来してくる
ミサト:レイ! 応戦して!
日 向:だめです! 間に合いません!

俯角を取って連射する零号機
ビル街に上がる火柱。道路のコンクリなどが吹き飛ぶ
が、なんともない使徒
鎌首をもたげ、零号機に迫る
ミサト:レイ!

零号機の胸部に突き刺さる使徒
そのまま体内への侵入を図る
両手で引き抜こうとする零号機
が、その指でさえ、侵食されていく


*発令所

青 葉:目標、零号機と物理的接触!
ミサト:零号機のA.T.フィ一ルドは!?
伊 吹:展開中! しかし使従に侵食されています!
リツコ:使徒が積極的に1次的接触を試みているの?
    零号機と


*零号機のエントリープラグ

零号機の体内に胸部から侵入した使徒
表面を這って行く
レイのプラグスーツにも同様の現象が起きている
ほとんど表情を変えず、小さく声をもらすレイ
苦痛と快楽を伴う感覚がレイを包む


*発令所

モニター図。徐々に零号機へと侵食していく使従
伊 吹:危険です! 零号機の生体部品が
    犯されています
ミサト:エヴァ弐号機、発進!
    レイの救出と援護をさせて!


*発進する弐号機

零号機とレイの身体を這う使徒(強姦のイメージで)
が、動じないレイ
伊 吹:目標、さらに侵食
リツコ:危険ね。すでに、5パーセント以上が
    融合されているわ


*ビルの中から出現する弐号機

その正面
に、ミサトの声がかぶる
ミサト:(無線)アスカ。あと300接近したら、
    A.T.フィールド最大でパレットガンを
    目標後部に打ちこんで
ミサト:いいわね。エヴア弐号機リフトオフ!

が、動かない弐号機
ミサト:出撃よ! アスカ!! どうしたの
    (伊吹に)弐号機は?
伊吹 :だめです。シンクロ率が2桁を切っています
ミサト:アスカ!!


*プラグ内〔インサート〕

アスカ:動かない‥‥‥動かないのよ


*発令所〔インサート〕

ミサト:このままじゃ餌食にされるわ
    戻して、早く!


回収される弐号機ごしに、
使徒に侵食される零号機が見える
すでに半分以上、使徒に侵入されている零号機


*零号機プラグ内

レイ:誰?
レイ:私?
レイ:エヴァの中の私?
レイ:いえ、私以外の誰かを感じる
レイ:あなた、誰?
レイ:使従? 私たちが使徒と呼んでいるヒト?

もう一人のレイの声
声 :私とひとつにならない?
レイ:いいえ。私は私。あなたじゃ、ないわ
声 :そう。でも、だめ、もう遅いわ

プラグスーツの下を這う使徒のイメージ
声 :私の心をあなたにも分けてあげる。
   この気持ち、あなたにも分けてあげる
声 :痛いでしょ。ほら、心が痛いでしょ
レイ:イタイ? いえ違うわ。
   ‥‥サビシイ? そう、寂しいのね
声 :サビシイ? わからないわ
レイ:一人がイヤなんでしょ、
   私たちはたくさんいるのに
レイ:一人でいるのがイヤなんでしょ
レイ:それを寂しい、と云うの
声 :それはあなたの心よ
声 :悲しみに満ち満ちているあなた自身の心よ

プラグスーツの足の上に落ちる液体。
ハッと気づくレイ
レイ:これが涙?
レイ:泣いているのは私?


零号機が異様な形に変形していく


*発令所

ミサト:レイ!
 ゲ :初号機の凍結を現時刻をもって解除。
    ただちに出撃させる
ミサト:え?
 ゲ :出撃だ
ミサト:はい


*プラグ内〔インサート〕

ますます不快になるアスカ
アスカ:(半べそで)なによ、私の時は
    出さなかったのに


*市内に出現する初号機

エレベーターロが開き、市内に出現する初号機
外れるガントリーロック
ミサト:ATフィ一ルド展開。レイの救出、急いで
シンジ:ハイ

展開されるATフィールド
それに気づくがごとく、の使徒
後方部を初号機へ向ける
レイ:碇君?

ふりかえるシンジ
砕けるパレットガン
使徒を片手で掴む初号機
引きの絵。両手で使徒を掴む初号機
使徒を掴んだ初号機の腕が侵食される
シンジの手も侵食される
驚くシンジ


*発令所〔インサート〕

ミサト:シンジ君、プログナイフで応戦して!


プログナイフが出てくる
ナイフを使徒に突き刺す
痛がる使徒。血が吹き出る
使 徒:グワーーッ!


*初号機プラグ内〔インサート〕

驚くシンジ
シンジの手から顔が湧き出る
使 徒:痛い、痛いの、碇くん

驚くシンジ
使徒が巨大レイになる
驚くシンジ
初号機に近寄る巨大レイ。目はない


*零号機プラグ内〔インサート〕

レ イ:これは私の心?
    碇君といっしよになりたい?


初号機に抱きつく使徒


*零号機プラグ内〔インサート〕

レ イ:だめ
使徒とともに自爆を決意するレイ


使徒を抱きかかえる感じ
コアのアップ


*発令所〔インサート〕

伊 吹:ATフィールド反転!
    一気に侵食されます
リツコ:使従を押さえ込むつもり!?


使徒と謎の物体を吸い取る零号機
初号機にしがみついていた使徒が離れる
使徒:キャッ!

引きの絵。どんどん吸い取られる使徒
コアのアップ。膨張していくコア
零号機の引きの絵。使徒を吸い取り、コアが大きくなる


*発令所〔インサート〕

伊 吹:フィールド限界。これ以上は
    コアを維持できません
ミサト:レイ!機体を捨てて逃げて!


*零号機プラグ内

作業するレイ
レ イ:だめ。私がいなくなったらATフィ一ルドが
    消えてしまう。だから、だめ

レバーを引く
インテリア後部のディスクが高速回転


*発令所〔インサート〕

ミサト:レイ、死ぬ気!?


零号機の引きの絵。コアがへこんでいく


*発令所〔インサート〕

伊 吹:コアが潰れます。臨界突破!


ハッとふりかえるレイ
ゲンドウが見える
開かれる瞳。流れる涙
零号機が巨大なレイとなり、爆発する
使 徒:ア、ア……ア…

芦の湖なめて第3新東京市。大爆発する

呆然としている一同
灼熱のクレーターに初号機の影
ただ立ちつくす、初号機
呆然としているシンジ


**この後の発令所はまるまるカット

[Aパート終了]

1999.12.24 
1999.12.26 アスカのカが力となっていた誤変換を修正
2000. 1.15 HTML の記述ミスを修正。その他細かいミスを修正




I need you.
(send me message(future)) Take care of yourself.
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