Section 1 : 見出し付き箇条書き

 箇条書きといえば,

これらはそれぞれ,「ふつうの箇条書き」「番号付き箇条書き」だった(Let's begin HTML の Section 4 を復習しよう)。これらで項目を指定するのは <LI>。1つだけでよかった。
 しかし,「見出し付き箇条書き」では「見出し」と「それに対応する文章」が必要である。この点が,前の2つに比べるとやや複雑。

<DL>〜</DL>「ここから〜ここまで見出し付き箇条書き」この中で以下の要素をタグを使って記述する。この前後では自動的に改行。
<DT>「これが見出し」途中で <BR> を入れてもよい。直前で自動的に改行。本来は <DT>〜</DT> の「ここから〜ここまで」の形になるが,</DT> は頻繁に省略される。
<DD>「これが見出しに対応する文章」通常は字下げが行われる。途中に <BR> などを入れてもよい。直前で自動的に改行。<DT> 同様,「ここまで」は頻繁に省略される。

ちなみに,<DT> と <DD> は1対1に対応している必要はない。だから「見出し」「見出し」…… というのも OK。でも,これじゃあこの構造の意味がない。

 よく表現手段とされる「字下げ」に注意して次の例を見てみよう。

<H3>ナトリウムの化合物</H3>
ナトリウムは主にイオン性の化合物を作る。
<DL>
<DT>水酸化ナトリウム
<DD>「苛性ソーダ」。強塩基で,皮膚を侵す。潮解性があり,ガラスを侵すため,プラスチックのびんに密封して保存される。
<DT>塩化ナトリウム
<DD>いわゆる「食塩」。海水中に約3%含まれる。
<DT>炭酸ナトリウム
<DD>「炭酸ソーダ」。工業的に重要である。工業的には,食塩水からアンモニアソーダ法で合成される。
<DT>炭酸水素ナトリウム
<DD>「重曹」。加熱すると炭酸ナトリウム,水,二酸化炭素に分解する。この性質を生かして,膨張剤に用いられる。
</DL>

出力は以下のとおり。

ナトリウムの化合物

ナトリウムは主にイオン性の化合物を作る。
水酸化ナトリウム
「苛性ソーダ」。強塩基で,皮膚を侵す。潮解性があり,ガラスを侵すため,プラスチックのびんに密封して保存される。
塩化ナトリウム
いわゆる「食塩」。海水中に約3%含まれる。
炭酸ナトリウム
「炭酸ソーダ」。工業的に重要である。工業的には,食塩水からアンモニアソーダ法で合成される。
炭酸水素ナトリウム
「重曹」。加熱すると炭酸ナトリウム,水,二酸化炭素に分解する。この性質を生かして,膨張剤に用いられる。

 これは「定義リスト」とも呼ばれる。だから,<DL>Definition List)


解決! センター化学 I
解決! センター化学 I ◆ Z 会出版

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