Academic HTML 4.0 Supplement

Passport to XHTML 1.0
XHTML 1.0 移行の手引き

TABLE of CONTENTS

Introduction

 2000 年 1 月に,XHTML 1.0 が W3C より勧告された。で,この XHTML とはどういうものなのだろうか?

 XHTML は,HTML を XML の枠組みの中で実現したものである。HTML は SGML の枠組みの中で作られていたが,それを XML という,ちょっと違った枠組みの中に再構築したものである。とくに,ここで取り上げる XHTML 1.0 は,WWW に広く普及している HTML 4 を XML の中に実現したものである。

 だからといって,この XHTML 1.0 は一から習得する必要があるかというと,そうではない。XHTML 1.0 では,要素やその役割は HTML 4 とほとんど変わらないし,半角不等号「<」「>」でタグ付けするという点も変わらない。知っておくべきなのは,そのタグ付けの記法と規則が少し変わっていること。それから,XML の決まりをそれなりに知っておけばよいのである。本チュートリアルでは,HTML 4 を知っている人が,XHTML 1.0 を使うことができるように,こういった話題を扱っていくことにしよう。

 では,XHTML で書かれた文書は,これまでの UA(ブラウザ)では処理(閲覧)できないのだろうか。XHTML を書くときに,いくつかの点に注意すれば,HTML 4 を処理できる UA でもほぼ問題なく処理できるだろう。こういった点についても,本チュートリアルで触れておくことにする。

 XML の登場で,インターネットをはじめとしてさまざまな情報技術の分野に変化の兆しが見えている。WWW も例に漏れず,XML は多くの恩恵とともに変革をもたらすだろう。そんな中で,本チュートリアルが,WWW パブリッシングにおける,XML の世界へのパスポートになることを望んでいる。



Copyright © 2001-2002 Studio HEXANE
改訂版:Dec. 1, 2002
Apr. 1, 2001