Section 2 : HTML の書き方

 HTML は何か文書中に「呪文」を書き込むやり方だというのはわかった。でも,その呪文はどうやって書くのだろう?


 先ほどの「斜体にする」というのはこうだった。

文書の途中を<I>斜体</I>にしたいなぁ。

そして <I>,</I> が「呪文」であった。

 一般に,HTML の呪文は半角の不等号,つまり < と > で囲まれている。「写植屋さん:ブラウザ」はこの不等号で囲まれた部分を「呪文」だと解釈する。この呪文はタグ(tag:荷札)と呼ばれるが,ここではそんなことどうでもいい。
「ここから〜ここまで」構造 これら呪文はふつう「ここから〜ここまで」の形をとる。呪文を解かなきゃならないのである。「ここまで」の呪文は「ここから」の呪文にスラッシュ / を加えて書く。先ほどの例では,「ここから斜体」の呪文が <I> で,「ここまで斜体」の呪文が </I> ということになる。もし,</I> を忘れてしまうとその先ぜ〜んぶ斜体になってしまう。これではちょいとよろしくない。
 また,呪文の中には,「ここに」という形でその場所だけに効くものもある。

呪文は全部半角で書く。
全角文字を使っても効果はない。
呪文の途中に余計な空白などは入れない。
不等号 < を書いたら空白を入れずすぐに呪文をかける。終わったらすぐ > で閉じる。これができないのは和尚さんが途中でお経をつかえる,神主さんが祝詞をとちるようなもの。
大文字と小文字の区別はない。
だから,<I> を <i> と書いても問題ない。「ここから」と「ここまで」の大文字小文字が食い違っていてもお構いなし。
「ここまで」が必要なものは絶対に忘れない。
これだけは何がなんでも忘れない。最悪の場合,文書がめちゃくちゃになることもある。

これが呪文を書くときの注意。
 結局のところ,ふつうのテキスト・ファイルに「……がしたい!」というところに呪文を「ここから〜ここまで」と書き込んだものが HTML ということになる。
 そして,呪文を解釈してブラウザは HTML 文書を表示させる。このときに,「呪文」はきれいさっぱり消えてしまい,かわりに呪文の効果が現れる。


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