HTML は何か文書中に「呪文」を書き込むやり方だというのはわかった。でも,その呪文はどうやって書くのだろう?
先ほどの「斜体にする」というのはこうだった。
文書の途中を<I>斜体</I>にしたいなぁ。 |
そして <I>,</I> が「呪文」であった。
一般に,HTML の呪文は半角の不等号,つまり < と > で囲まれている。「写植屋さん:ブラウザ」はこの不等号で囲まれた部分を「呪文」だと解釈する。この呪文はタグ(tag:荷札)と呼ばれるが,ここではそんなことどうでもいい。
これら呪文はふつう「ここから〜ここまで」の形をとる。呪文を解かなきゃならないのである。「ここまで」の呪文は「ここから」の呪文にスラッシュ / を加えて書く。先ほどの例では,「ここから斜体」の呪文が <I> で,「ここまで斜体」の呪文が </I> ということになる。もし,</I> を忘れてしまうとその先ぜ〜んぶ斜体になってしまう。これではちょいとよろしくない。
また,呪文の中には,「ここに」という形でその場所だけに効くものもある。
これが呪文を書くときの注意。
結局のところ,ふつうのテキスト・ファイルに「……がしたい!」というところに呪文を「ここから〜ここまで」と書き込んだものが HTML ということになる。
そして,呪文を解釈してブラウザは HTML 文書を表示させる。このときに,「呪文」はきれいさっぱり消えてしまい,かわりに呪文の効果が現れる。