ここでは,Section 9 に引き続き,草書系・筆書系欧文を紹介する。続いて,装飾系欧文を紹介する。
Microsoft Office 2003 に付属する。“書きなぐった文字”をフォント化するというねらいのもと作られた。
Microsoft Office 2003 に付属する。イタリアの筆記体をモデルにしている。大文字は“スワッシュ字形”と呼ばれるものである(同様のデザインである Zapf Chancery などと比較すると特徴がよくわかるであろう)。
Microsoft Office 2003 に付属する。1996 年のリリース。インクのにじみによって,端正な手書きの字形ながら,ラフな雰囲気を演出している。
Microsoft Office 2003 に付属する。温かみのある,豪快な手書き風書体。上掲の見本では,“f”“j”“p”“q”“y”のディセンダがはみ出てしまっている。
Microsoft Office 2003 に付属する。大胆な大文字と,控えめな小文字の組み合わせがこの書体の特徴である。
Microsoft Office 2003 に付属する。モダンなスクリプト系書体。
古代ギリシアの碑文の文字を模してデザインされた書体。明るくシンプルな字形が特徴。小文字はスモールキャピタル。
中世の書き文字を模したブラックレター(blackletter)。
ブラックレターは,一般に,大文字を連続させて使用しない(見本では比較のために大文字を他書体同様並べて示している)。
Microsoft Office 2003 に付属する。Old English は,代表的なブラックレター書体である。
Microsoft Office 2003 に付属する。大文字に装飾が施されており,イニシャルキャプス(パラグラフの 1 文字めを装飾する)に適している。
一般フォントファミリ“fantasy
”で総称される装飾的なフォント。ここでは CSS2 仕様書にあげられているものの一部,バンドルされているものを紹介する。標準的にシステムにインストールされていることはまれで,画像化して使用することのほうが多いだろう。また,こういったデザイン性の強いフォントは多様であり,また無償公開されているものも多く,ロゴなどでウェブページを彩るのに役立つだろう。
“critter”は“生物”のこと。動物のデザインのフォント。これは大文字と小文字が同一のデザインである。
“cottonwood”とは“ハコヤナギ”という植物のこと(ちなみに,“セイヨウハコヤナギ”はいわゆる“ポプラ”である)。このフォントは大文字と小文字が同一のデザインである。
“stud”とは“飾り
Microsoft Office 2003 に付属する。19 世紀ビクトリア朝の木版の文字がモチーフ。大文字と小文字が同一のデザイン。
Microsoft Office 2003 に付属する。幾何的なデザインと,Bodoni を極端にしたような縦画・横画の対比が特徴のディスプレイ書体。
Microsoft Office 2003 に付属する。1995 年のデザイン。型破りなデザインだが,可読性が損なわれないように緻密にデザインされている。
Microsoft Office 2003 に付属する。インライン書体と呼ばれる。数字はオールドスタイル。大きなサイズで使用する。
Microsoft Office 2003 に付属する。アールヌーボー調書体のひとつ。同様の書体に“University”がある。
Microsoft Office 2003 に付属する。快活な雰囲気をもつディスプレイ書体。“^”がハートマークになっている。ほかにも,記号が絵文字に置き換わっている。
Microsoft Office 2003 に付属する。1960〜1970 年代の漫画の文字の影響を受けている。
Microsoft Office 2003 に付属する。その名のとおり,幅が極広のディスプレイ書体。コピーなどに適する。
Microsoft Office 2003 に付属する。エジプシャンに分類される書体。幅が狭く,横画のほうが縦画より太い。
Microsoft Office 2003 に付属する。1994 年のデザイン。“無我夢中”,“熱狂”と言い表せよう。エネルギーのほとばしる書体である。
Microsoft Office 2003 に付属する。1993 年のデザイン。あふれんばかりの存在感で,快活な雰囲気を表現する。
“Showcard Gothic”のほかに,同じ作者による“Showcard”を冠する“Showcard Moderne”がある(デザインは異なる)。
Microsoft Office 2003 に付属する。漫画ふうのフォント。作者は“Juice”と同じ。
1970 年代のデザイン。華麗で女性的な書体で,挨拶状などに適している。
1904 年のデザイン。アールヌーボー調の,“古きよき時代”をほうふつとさせるディスプレイ書体。大きなサイズでの利用に向く。
アールヌーボー調書体のひとつ。1910 年のデザイン。直線がまったくなく,何より奇抜なのはディセンダがないこと。通常ディセンダを持つ文字は,ベースライン上に収められている。“g”に至っては,下半分がカットされている。