ウェブページは,テキスト情報に画像などが付随して構成されることは,ご存じのことであろう。テキストは,一般にシステム中のフォントを使って出力される。
特にコンピュータの処理能力の向上で,数多くのフォントを利用することができるようになった。しかし,フォントに関わる環境は,システムによってまちまちであることが多く,プラットフォーム間でも差異があるのが現状である。そのため,ウェブにおいては,フォントをこれと指定しても,閲覧側の環境で再現されることが難しくなっている。
この“Hints of fonts on the web”では,ウェブにおけるフォントについて,可能な限り見本を示して,ポピュラーな書体を紹介していくことにしよう。OS に標準的にインストールされているフォント,ポピュラーなアプリケーションとともにインストールされるフォント,プリンタにインストールされているフォント,日常目にすることが多いフォント,さらに,CSS2 仕様書で紹介されているフォントを中心に扱う。欧文約 180 ファミリ,和文約 60 ファミリ(無償利用可能なフォント含む)を見本付きで紹介する。ウェブで出会った“これは”というフォントがどのようなものかを調べるのにも有用であろう。
Section 1 では,ウェブページにおけるフォントの指定方法についても簡単に触れているので,必要ならば参考にされたい。
本稿の作成にあたり,書体見本を提供してくださった方々にこの場を借りて感謝申し上げる。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
”と出力されるが,これは XML の処理符号が誤って出力されたもので,内容に問題はない。