図版について

Section 3

図 3.1:ベースラインについて。
 ベースラインは,欧文文字の配置における重要な基準線である。多くのアルファベットの下端はベースラインに合わされる。ベースラインより下の部分をディセンダと言うが,ディセンダ部分を持つアルファベットとしては,g,j,p,q,y などがある。
図 3.2:ラインボックスの模式図。
 ラインボックス高さは,インライン要素をその配置方法に従って並べ,行の長さで切ったときの,その上端から下端までとなる。背の高い画像などは,それを含むラインボックスの高さを高くしがちである。

Section 4

図 4.1:first-letter 擬似要素に回り込みを指定すると……
 first-letter 擬似要素の使い方のひとつとして,そのフォントサイズを大きくし,回りこみを指定するというものが考えられる。これは,“ドロップ キャップ”として出力される。

Section 8

図 8.1:@import 命令によって,CSS ファイルを次々に呼び出して使うことができる。
 @import 命令は,その書かれた位置に,指定されたファイルを展開することでファイルの呼び出しを行う。そのため,呼び出し元・呼び出し先のファイルの宣言におけるカスケーディング順位は,(@import 命令はあるファイルについてスタイルシートの冒頭に書く必要があるため)呼び出し元のファイルに書かれたものが上となる。同様に,複数の @import 命令の間では,あとのものほどカスケーディング順位が高くなる。

Section 10

図 10.1:インラインボックスが複数行にフォーマットされた場合,折り返し点に枠などはない。
 1 つのインラインボックスは,折り返しによって複数のボックスからなっているかのように見えることがある。しかし,そのときでも,折り返し点にはパディング,枠およびマージンはなく,論理的には 1 つのボックスとなっている。

Section 11

図 11.1:カスケーディング順位の決定方法。
 カスケーディング順位は,ある要素に適応しうる宣言を集め,“! important”の有無(あるほうが高い),読者または筆者のスタイルシートによるという出自(筆者のスタイルシート由来の宣言のほうが高い),セレクタの特殊性で並び替える。セレクタの特殊性は,ID,クラス,入れ子絞り込みの深さによる。さらに,そこまでで順位を決められない宣言は,一連のバイト列で後に出てきたものを高い順位とする。

Section 13

図 13.1:同一のフォントファミリの太さの異なる変体は,ある方法で font-weight の値に関連づけられる。
 同じフォントファミリの中に,太さの異なる変体がある場合は,それらはそれぞれ font-weight の 100 から 900 の値に結び付けられる。いくつかの値は変体に“直接”結び付けられるが,変体の数が 9 つに満たないときなどは,“余った”font-weight の値は直接結びつけた変体のいずれかに(ある規則に従って)“間接”に結び付けられる。ただし,太さの異なる変体が 9 つに満たなくても,font-weight の値に直接結び付けられない変体もある。font-weight 属性で 100 から 900 の値が指定されたら,(その他のフォントに関わる属性の適用に問題がないならば)その値に結び付けられた変体を用いることになる。“直接”“間接”に結び付けられているという考え方は,font-weight 属性に bolder または lighter を指定するときに重要になる。
図 13.2:キーワード bolder,lighter は,一般に,font-weight をより太いまたは細い実際の変体が関連付けられた値とする。
 font-weight 属性のキーワード bolder または ligther は,単純に font-weight 属性の値を継承された値から 100 増やすまたは減らすものではない。一般には,継承された値に結び付けられた変体より太いまたは細い変体が,直接結び付けられた値に変えられる(より太いまたは細い変体がない場合は 100 だけ増減する)。したがって,キーワード bolder または ligther の振る舞いは,太さの異なる変体の,100 から 900 までの値への結び付けの結果によってその結果の値(そして,継承される値)が異なってくる。