Soar through HTML
HTML をたずさえて

• Section 1 : フォーム(1)
• Section 2 : フォーム(2)
• Section 3 : 情報のアベイラビリティ(1)
• Section 4 : 情報のアベイラビリティ(2)
• Section 5 : テキストの方向(1)
• Section 6 : テキストの方向(2)
• Section 7 : 表組の構造記述(1)
• Section 8 : 表組の構造記述(2)
• Section 9 : 表組の構造記述(3)
• Section 10 : SGML としての HTML(1)
• Section 11 : SGML としての HTML(2)
• Section 12 : SGML としての HTML(3)
• Section 13 : DTD を読む(1)
• Section 14 : DTD を読む(2)
• Section 15 : DTD を読む(3)
• Section 16 : あなたの情報を，世界へ！
• Section 17 : HTML は世界を変えたか
• Appendix A : 互換性を考慮したストラテジー
• Appendix B : NN，IE 独自の記述
• Appendix C : XML
• 図版について

　あなたが HTML を始めたきっかけは何だろうか。魅力的なサイトに心惹かれたからであろうか。自分を知ってもらいたい，自己表現の欲求からだろうか。それとも，自分の意志と関係なく書き始め，いつしか虜になっていたのであろうか。

　あなたのつくった HTML は，世界中の莫大な情報量からすれば塵のような大きさしかないかもしれないが，あなたにとっては至上の宝物かもしれない。願わくば，多くの人に価値のあるものであってほしい。

　Academic HTML 4.0 最後のチュートリアル“Soar through HTML”で扱われる内容は，あるいは実用されることは少ないかもしれない。しかし，それぞれが，HTML の重要な思想を含んでいる。

　文書をいかに構造化し，よりよいアクセシビリティで提供するのか。ユニバーサルに WWW パブリッシングに使われる HTML で，言語の壁をいかに克服するのか。そして，HTML の母体となる SGML への導入。

　こういったことは，知らないですますこともできる。しかし，これらの理解は，WWW に対して，インターネットに対して，それに来るべきペーパーレスの時代に対してのあなたのポテンシャルになるはずである。

　HTML が持つポテンシャル，WWW・インターネットのポテンシャル，そして，あなたのポテンシャルが，情報化の大海嘯を超えて飛翔するための力となる。