WWW の世界の進歩のはやさはすさまじく,今やそこかしこに Java などを用いたインタラクティブなページや CGI(Common Gateway Interface)を使ったサービスを提供するサイトがある。
一方,Internet Explorer や Netscape Navigator といったブラウザには独自の要素が定義されていて,より視覚的なページを作ることができるようになっている。
そのような中で,環境によって「見ることができない」サイトが存在したり,お世辞にも見やすいとは言えないページも目に付くようになってきたのも事実である。
この "More about HTML" では,インタラクティブなページづくりのための HTML(ただし,Java,CGI そのものについては扱わない),視覚的なページのためのフレームの基本,さらに情報を効率よく提供し,検索されるようヘッダ情報などついて紹介する。
このチュートリアルで扱う内容は,必ずしも頻繁に使うものであるわけではない。1から読み進めて身につけていっても結構だが,「こんなこともできる」程度に知っておいて必要に応じて参照するのでも構わないだろう。「HTML をいかに書くか」を言及した文書には,ぜひ目を通してほしい。
今までの Academic HTML を通して,自分の伝えたい情報をいかに表現するかということについて,ある程度の考えをお持ちになっているはずである。こんどは,自分が発信者として,効率よく情報を提供することに配慮する必要が生まれてくるのではないだろうか。ブラウザによらない,できるだけ多くの環境で快適に見ることのできる HTML,そして何より「正しく」HTML を書くことがそれを実現するひとつの方策ではないかと考える。