Section 11 : まとめ
さあ,今まで紹介したことを使って簡単な HTML 文書を書いてみよう。まずは書けることが大切。デザインや,レイアウトはその次だっていいじゃないか。
こんな HTML,それぞれの「呪文」と役割がわかりますか?
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>What's HTML?</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<H2>HTML とは</H2>
<P> HTML とは,HyperText Markup Language の略で,SGML という電子文書の書き方のきまりを具体化させたもののひとつです。HTML はワープロと異なり,文書を見た目ではなく,その中での役割でおもに記述していくのが基本です。<BR>
HTML は「タグ」と呼ばれる符号が入ったテキスト・ファイルで,これにより文書をマークアップしていきます。</P>
<P> HTML は専門組織でその規格が決められています。これは日々進化する WWW に対して改訂されています。これは,<A HREF="http://www.w3.org/">W3C</A> という組織で行われています。</P>
<H2>HTML の書き方</H2>
<P> HTML の「タグ」は「ここから」を表すものと「ここまで」を表すものが通常対になって使われます。HTML ファイルはテキストファイルの拡張子を ".html" や ".htm" としてつくります。</P>
</BODY>
</HTML> |
- 最初の <HTML> は最後の </HTML> と対になって「ここから〜ここまで HTML」を表している。これは決まり文句。→Section 4
- 次の <HEAD>〜</HEAD> は「ここから〜ここまでヘッダ」。ヘッダは本の「○章 ……」のようなもの。→Section 4
- <TITLE>〜</TITLE> は「ここから〜ここまでタイトル」。ヘッダに必ず書く。→Section 8
- 実際に表示される本文は <BODY>〜</BODY>,「ここから〜ここまで本文」の中に書く。→Section 4
- <H2>〜</H2> は「ここから〜ここまで見出し」。<H2> だからけっこう重要な見出しかな。→Section 9
- <P> は「段落」。後の方に </P> があって「ここから〜ここまで段落:文章のまとまり」を表している。</P> は省略してもよい。→Section 7
- 文章が続いていて,改行したいポイントには <BR>,「ここで改行」。<P> と違うのは,文章のまとまりの中で改行しているということ。→Section 6
- それから <P> が出てくるけど,これは新しい「文章のまとまり」が始まることを意味している。
- <A HREF="...">〜</A> は「ここから〜ここまでクリックされたらジャンプ」。ここでは,W3C ということばをクリックすると,http://www.w3.org/ という URL にジャンプ。→Section 10
- それから見出し。見出しは文章から独立しているから,特に前後は改行しないでいい。そのあと,また文章がはじまるから,<P> で「文章のまとまり」が始まることを書いた。
- で,本文が終わったら忘れずに </BODY>,ファイルの最後には </HTML>。
この結果は,自分で確かめてみよう。
それではこのあたりで Welcome to HTML はおしまい。次は Let's begin HTML で復習しながらいろんな表現を身につけていこう。
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